現役メディカルスタッフが語る!!健康な身体と心を手に入れる極意

循環器専門病院に勤務するメディカルスタッフ(健康オタク)が、最強の身体と心を手に入れるための方法を伝授します!巷のうわさ話ではない、科学的根拠(Evidence)に基づいた健康法を医療専門家の視点から徹底的に語ります。

ついに判明!!科学的根拠のある最も効果的なダイエット法が分かった!

皆さん、こんにちは(^^)
 
新型コロナ拡大の自粛要請によって運動する機会も減って、体重計に乗ったら
『じぇじぇじぇーーーーーーΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン』
なんて思っている人、おおいんじゃないですか???
 
『ダイエット』って、永遠の課題すよね。
しかも、基礎代謝量が、ずどーんと落ちた40歳以降で痩せようと思っても、なかなか…。
巷では多くのダイエット方法であふれ返ってますよね?
バナナダイエットキャベツダイエット、キュウリダイエット、、、数え挙げたらきりがない。
 
でも、本当に効果のある科学的根拠のあるダイエット方法、知りたいですよね??
という事で、万年ダイエッターのマイケルがこんな論文を発見しましたので、ご報告いたします。
 
今回ご紹介する論文は、マクマスター大学(カナダ)のGordon Guyatt氏らが「BMJ」4月1日オンライン版に発表した研究です。
 
 
 
研究方法
Guyatt氏らは、一般に広く浸透しているさまざまな食事法と、減量や心血管リスク因子との関連を調べた121件のランダム化比較試験論文をもとに、2万1,942人(平均年齢49歳)のデータを解析した。対象者の食事法は、主要栄養素のパターン〔低炭水化物、低脂質、中程度の主要栄養素(低脂質に近いが、低脂質よりは脂肪摂取が多く、炭水化物摂取は少ない)〕、および一般的に知られている14種類の食事プログラム(アトキンスダイエット、DASH食、地中海食など)に従って分類された。

 DASH食や地中海食は、いずれも果物や野菜、全粒穀物、ナッツ、豆類、魚を積極的に摂取し、砂糖や脂質、赤肉の摂取を抑える食事法のことを言います。これらは心血管の健康に良い影響を与えるとも言われています。

 

media-naranja.hatenablog.com

 

 

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 研究結果
  1. 半年間にわたって低糖質食および低脂質食摂取を守った人では体重が平均で4.1~5.0kg減少し、血圧低下も認められた。

  2. アトキンスダイエット、DASH食、ゾーンダイエットが、減量(3.5~5.5kg)および血圧低下に対して最も効果的だった。

  3. 一方、「善玉コレステロール」とも呼ばれるHDL-コレステロール値や炎症マーカーであるC反応性蛋白(CRP)値に関しては、どの食事法でも改善は認められなかった。

  4. しかし、どの食事法を実践していても、1年後には、全体的に対象者の体重は再び増加し、心血管の健康に対するベネフィットは消失していた。
    ただ、地中海食についてのみ、脂質値のわずかな改善が引き続き認められたとしている。

なんだか、衝撃的な研究結果でしたが、、、
結局のところ、どの食事法(低糖質ダイエット、低脂肪ダイエット)を選んでも、短期的には体重が減少して血圧やコレステロールの値も低下する。
 
しかし!!!
半年間しかダイエットをしなくて、それ以降は従来の食事法に戻してしまうと体重は元に戻り、血圧やコレステロール値も戻ってしまう。という結論が導き出されました。
ただ、半年間ダイエットして減量に成功した以降も、その体重を維持できていれば、心筋梗塞脳卒中のような心血管疾患リスクも低下するそうです。 
 
でも、減量後の体重を維持するのって、結構な意志力が必要ですよね…。一般的には極めて難しいと思います。残念ながら、ダイエットに特効薬はなさそうです・・・。
 
やはり、健康的な体と体重を維持するには短期的なダイエットではなく、万年ダイエットが必要そうです。
とは言っても、無理な食事制限ではな、く持続可能なダイエットが大切なのだと思います。
死ぬまで糖質制限なんてできないし、死ぬまでお菓子を食べない生活も、死ぬまでお肉を摂らない生活なんて辛すぎる!まさしく修行です!!まるで、真冬の滝行。。。
 
私たちが普段の食生活で出来ることは、家庭での植物性食品の摂取を増やし、加工食品の摂取を減らす。これは、慢性疾患リスクの低下や体重管理、活力の増進につながると思います。
その上で、ファストフードやジャンクフードなどの食品を、3食毎日摂取し続けることは健康には悪そうですね(;'∀')
 
人生100年時代と言われている今、健康的に自分の足で歩き、自分の歯で食事を摂取する事が100歳になっても出来るよう、長期的に持続可能なダイエットを行っていきましょうね♪
 
 
原著論文はコチラ
Ge L, et al.BMJ. 2020 Apr 1. [Epub ahead of print]
参考
2020年4月2日/HealthDayNews]Copyright (c) 2020 HealthDay. All rights reserved