現役メディカルスタッフが語る!!健康な身体と心を手に入れる極意

循環器専門病院に勤務するメディカルスタッフ(健康オタク)が、最強の身体と心を手に入れるための方法を伝授します!巷のうわさ話ではない、科学的根拠(Evidence)に基づいた健康法を医療専門家の視点から徹底的に語ります。

サプリメントを摂取しても心血管疾患の予防にはならない!

皆さん、こんにちは(^^)
サプリメントを定期的に服用されてますか?
健康増進や若々しく保つために、マルチビタミンやミネラル、コエンザイムQ10などを摂取されている方も多いのはないでしょうか♪
 
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ドラッグストアに行けば、棚一面サプリメントが並んでいるし、販売員のきれいなお姉さんに勧められたし・・・。
兎にも角にも、現代はサプリメントは簡単に手に入る時代なんですよね。
 
けれど、心臓病予防のためにビタミンやミネラルのサプリメントを使用してもお金の無駄になるだけかもしれません!!
こんな記事を発見したので、ご報告しますね♩
 

サプリメントを服用しても心血管疾患の予防や全死亡は低下しない!!

2012年以降に発表された179件のランダム化比較試験のメタ解析から、マルチビタミンやカルシウムなどの人気のサプリメントは心血管疾患の予防や全死亡の抑制には役立たないことが示されました。ただし、葉酸サプリメントについては摂取による脳卒中リスクの低下が認められたそうです。*1 
トロント大学(カナダ)栄養科学のDavid Jenkins氏らは、心血管疾患の転帰および全死亡率とサプリメント摂取の関連性を評価するため、既存のデータから対象とするRCTを同定した。同氏らは2013年および2014年の米国予防医学専門委員会(USPSTF)のガイドラインを含む2012年1月~2017年10月に英語で発表されたシステマティックレビューやメタ解析、RCT論文を収集し、基準を満たした179件のRCTを対象にメタ解析を行った。

 この結果、米国で最も普及している4種類のサプリメントマルチビタミン、ビタミンCおよびD、βカロテン、カルシウム)による心筋梗塞脳卒中、その他の心血管疾患の予防効果や全死亡リスクの低下の効果は認められなかった。また、抗酸化物質のサプリメントの摂取者では全死亡リスクがわずかだが有意に上昇していたほか、ナイアシン(ビタミンB3)のサプリメントでも全死亡リスクの上昇が示された。

 その一方で、葉酸サプリメントによって脳卒中リスクが約20%低減することが示された。この結果には2015年に報告された中国のRCT(CSPPT試験)で認められた脳卒中リスクの低減効果が大きく影響していた。ただし、この点について、専門家の一人で米国心臓病学会(ACC)心血管疾患予防部門リーダーシップ委員会のAndrew Freeman氏は「CSPPT試験は穀物製品などの食品への葉酸添加が推進されていない状況かで行われた試験であり、食事から適量の葉酸を摂取できている人であれば、葉酸サプリメントの有用性は認められない可能性がある」との見方を示している。  足りない栄養素をサプリメントで補うのは、とても合理的な考えだと思います。しかし、その足りない栄養素は、サプリメントでは完全に補完する事が出来ないのです。
 最も重要なのは、食事から必要な栄養素を摂ることだと思います。
 
野菜や果物、豆類などの植物由来の食品をベースにした食事は、健康にとって有益でありますし、ベストな食事であると思います。今回の研究を指揮したトロント大学(カナダ)栄養科学のDavid Jenkins氏も、「植物由来の食品を豊富に含んだ健康的な食事を取れば、サプリメントを使用しなくても必要な全ての栄養素を十分に摂取できる可能性が高い」と指摘しています。
 
 

サプリメント大国の米国ではサプリメントの規制強化が始まった

 米食品医薬品局(FDA)は2019年2月11日、ビタミンやミネラル、ハーブなどのサプリメント製品の規制を強化する計画を発表しています。
 米国では、国民の4人中3人がなんらかのサプリメントを定期的に摂取しており、子どもでも3人中1人が摂取している。また、高齢者では5人中4人と摂取率が最も高い。
 米国のサプリメント業界の市場規模はかつての40億ドルから現在は400億ドルにまで拡大しています。製品数も約4,000点から5万点超にまで増え、現在、消費者が入手できる製品数は8万点以上ともみられているのです。サプリメントの普及に伴い、危険性がある製品や実証されていない健康効果を謳った製品、消費者の誤解を招く情報とともに販売される製品が増えたといいます。
 

サプリメントがダメなら、いったい全体、どんな食事を摂ったらいいの?

これは、以前のブログでもご紹介したように、地中海式食事法、DASH食が特におススメです。

 

media-naranja.hatenablog.com

 
 

 

簡単に、心血管疾患を予防するために良い食事をご紹介しますね!

  1. オリーブオイル
    研究データが豊富で、心血管疾患の予防効果は最強とも言われています。

  2. ブルーベリー
    ブルーベリーのアントシアニンに高い抗酸化効果があります。一酸化窒素を増やす作用があるので血管を広げる作用もあります。糖尿病のリスク低下にもなるそうです。週に225g以上を食べると効果的だそうです。

  3. 葉物野菜
    葉物野菜もブルーベリーと同じく抗炎症効果があります。ただ、2日を過ぎると効果が切れるので、毎日食べることをお勧めします。過去のデータによれば、「1日350gの野菜で心疾患リスクが24%減る」との報告もあります。

  4. ナッツ類
    アーモンド、クルミ、ヘーゼルナッツ、ピスタチオ、ペカンなどは、すべてメタ分析で良い結果が出ています。ただ、‟カロリーが非常に高い”というのが、懸念材料です。

 

やはり、必要な栄養素は普段の食事から摂るのが一番です。野菜の栄養素を‟野菜ジュースなどで代用しよう”なんて、考えている読者さんもいるかもしれませんが、これも非常に健康の観点からするとリスクが高いです。果糖が添加されているようなフルーツジュースは、虫歯や肥満の原因にもなりますし、糖尿病のリスクを上げるともいわれています。また、ジュースを殺菌する段階で高温加熱する影響で野菜本来の水溶性ビタミン、不溶性食物繊維、酵素は失われてしまうのです。

一番の肝は、生野菜で摂取できるほどの栄養素を持ち合わせていないという事です。

ただし、水溶性食物繊維や、脂溶性ビタミン(ビタミンA、E、K、鉄分、カリウムマグネシウム)は摂取できるので、通常の果糖ジュースを飲むくらいなら、野菜ジュースの方が良いかもしれません。

 

健康的な身体と心は、健康的な食事から・・・。これが基本ではないかと思います。整った食生活に加えて、サプリメントを摂ることは良いかもしれませんが、不健康な食生活を補おうとサプリメントに頼りすぎるのは、身体にとってはプラスに働いてないのかもしれませんね!

 

原著論文はこちらです↓

 

 

 

*1:「Journal of the American College of Cardiology」6月5日号

数滴の血液で超早期のがんを診断できる時代がやってきた!

“日々健康的でありたい!” “病気にはなりたくない!”

そんな願いは、誰でも抱くはずです。

 

今回は、『悪性腫瘍=がん』の早期発見に焦点をあててお話を進めていきたいと思います。

 

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わずか数滴の血液で超早期のがんを発見できる時代がやってきた!

血液中に含まれるマイクロRNA(miRNA)をマーカーとして、13種類のがんを同時診断する検査システムの開発が進み、実用化が近づいています。

2019年3月1日、都内で「1滴の血液や尿で、がんが分かる時代へ」と題したメディアセミナーが開催されました(共催:日本臨床検査薬協会、米国医療機器・IVD工業会)。落谷 孝広先生(国立がん研究センター研究所分子細胞治療研究分野)が、ご自身が開発のプロジェクトリーダーを務めるmiRNAによるリキッドバイオプシーの精度や、実用化に向けた動きなどについて解説して下さいました。

マイクロRNAとは

血液や唾液、尿などの体液に含まれる22塩基程度の小さなRNA(リボ核酸)のこと。近年の研究で、がん等の疾患にともなって患者の血液中でその種類や量が変動することが明らかになっています。さらに、こうした血液中のマイクロRNA量は、抗がん剤の感受性の変化や転移、がんの消失等の病態の変化に相関するため、全く新しい診断マーカーとして期待されています。

米国を中心に開発の進んでいる血中循環主要DNA(ctDNA)などの従来の腫瘍マーカーと異なり、mRNAは癌細胞の発生初期から血液中を循環するため、より早期の診断が可能という事です。

 

tech.nikkeibp.co.jp



13種のがんについて、高い感度で診断可能なことを確認

 日本人に多い13種類のがん(胃がん、大腸がん、食道がん膵臓がん、肝がん、胆道がん、肺がん、乳がん卵巣がん前立腺がん、膀胱がん、神経膠腫、肉腫)をターゲットとして、対照群を含めて約5万3,000検体(2019年2月現在)が解析された。その結果、たとえば乳がんの場合、5つのmiRNAの組み合わせによって、感度97%/特異度92%で診断できることが確認された1)。「感度97%というのは、乳がんと診断した100人のうち3人間違えるということ」と落谷氏。「100%でない限り、もちろん過剰診断には留意しなければならない。しかし非侵襲的であることも含め、次の検査につなげる早期のスクリーニングツールとしては、非常に有力だといえる」と話した。
 その他、卵巣がん(感度99%/特異度100%)2)、膵がん(98%/94%)、大腸がん(99%/89%)、膀胱がん(97%/99%)3)、前立腺がん(96%/93%)など、いずれも高い感度が確認されている。

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日本人に多いとされる、胃がん、大腸がん、食道がん、肝臓がん、肝がん、胆道がん、肺がん、乳がん卵巣がん、前立線がん、膀胱がん、神経膠腫、肉腫などを、早期にいずれも高い感度で診断できることが確認できているそうです。

 

現在、がん検診で行われている、肺がんのエックス線検査や乳がんマンモグラフィー検査などは、がんがある程度大きくならないと発見することが難しいとされます。

また、血液検査の「腫瘍(しゅよう)マーカー」は早期発見には適してはいません。がん患者さんの経過観察や治療効果を判定する際に利用されているものであり、細胞のがん化に伴って出てくる物質を調べるため、がんの初期では陰性と判定されることも多いのです。

 

マイクロRNA認知症脳卒中の診断にも有用

本プロジェクトではすでに、認知症脳卒中で有望な結果がでているそうです。認知症では、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体認知症を高感度で判別。また、症例数が少ないデータではありますが、軽度認知機能障害32例で、半年後の認知症への進行の有無が100%の確率で予測されているそうです、

さらに、これまで有力なマーカーが確認されていない脳卒中のリスクマーカーとしても有用であることが確認され、近く発表が予定されているそうです。

 

国家が主体となりマイクロRNAによる検査システムに取り組んでいる

マイクロRNAによる、がんの超早期発見は、死亡率の改善どころか、患者さんの生活の質の改善、さらに本邦における医療費の削減にも繋がると考えられています。

実は、この検査用キットを開発する事業に、東レ東芝なども参加しており、産官学の国家的な事業として位置づけられているのです。

 

「血液や尿検査によって、極めて早期のがんを発見する事が出来る」そんな時代が近いうちにやってくるかもしれませんね!

 

 

■参考
1)Shimomura A, et al. Cancer Sci. 2016; 107: 326-334.
2)Yokoi A, et al. Nat Commun. 2018; 9:4319.
3)Usuba W, et al. Cancer Sci. 2019; 110: 408-419.
4)国立長寿医療研究センタープレスリリース

Apple watchで心房細動が検出できる時代がやってきた!!

『心房細動』という不整脈について、ご存知でしょうか?

不整脈というと、怖いイメージを抱かれるもしれません。

心房細動という不整脈は、動悸やふらつき、時には失神の原因にもなり ますが、まったく症状のないことも多く、心房細動だけでは必ずしも生命に関わるような危険な不整脈ではありません。しかし、もともと心臓に病気をもっている方(心筋梗塞を起こしたことがある方、心肥大と言われている方など)では、息切れや疲れやすさなど心不全症状の原因となることがあります。

むしろ、心房細動で問題となるのは、心臓の内部(特に左心房)に血の固まり(血栓)ができ、それがあるとき突然はがれて脳の動脈に流れ込み、脳梗塞(心原性脳塞栓症)が起こる危険性が高いことです。

 

www.ncvc.go.jp

 

心房細動の早期発見は、血栓塞栓症(脳梗塞、肺梗塞など)を未然に防ぐという観点からも非常に重要です。それは、心房細動がある人は心房細動のない人と比べると、脳梗塞を発症する確率は約5倍高いと言われているからです。しかし残念ながら、脳梗塞を契機に心房細動が発見されるという患者様が多いのです。

脳梗塞を未然に防ぐためにも、心房細動を早期検地できるシステムは非常に重要なのです。

 

心房細動を早期検知する時計の登場

今回、皆さまにお届けしたい内容は、いかに心房細動を早期発見できるか!!です。

今回は、Apple Watchを用いた心臓モニターに関する論文をご紹介しようと思います。

 米国のApple(アップル)社が提供する、デジタル時計:スマートウオッチApple Watch Series 4)には、心電図機能が搭載されています。この心電図を計測する技術(KardiaBand)によって、専用バンドとアプリを組み合わせることで、自動で心房細動を検知することが可能なのです。

米国クリーブランド・クリニックのJoseph M.Bumgarner氏らの研究グループは、医師による12誘導心電図とKardiaBandの記録の解釈と比較し、KardiaBandが洞調律とAFとを正確に判別できるかを検討しました。*1



除細動で受診したAF患者100例で比較
  1. 対象は、AFに対する除細動のために受診した、連続した患者100例(68歳±11歳)。
  2. 患者は除細動前に心電図とKardiaBandの記録を受けた。
  3. 除細動が行われた場合、除細動後の心電図とKardiaBandの記録が取得された。
  4. KardiaBandの解釈は、医師の診断による心電図と比較された。
  5. KardiaBandの記録は、患者情報を知らない不整脈専門医によって再度診断を受け、心電図の解釈と比較された。感度、特異度とK係数が求められた。

*除細動:心房細動を停止させるために行う直流電気ショックによる治療の一種

 

169例のKardiaBandの記録のうち57例は解釈不能
  • 100例中8例は除細動を受けなかった。
  • 169例について、心電図とKardiaBandの同時記録が得られた。
  • KardiaBandの記録のうち、57例については解釈不能であった。
  • 心電図と比較してKardiaBandが解釈した記録は、感度が93%、特異度が84%、K係数は0.77であった。
  • 一方、医師が解釈したKardiaBandの記録は感度99%、特異度は83%、K係数は0.83であった。
  • 解釈不能だった57例のKardiaBandの記録について不整脈専門医が診断したところ、感度100%、特異度80%、K係数は0.74であった。
  • KardiaBandと医師ともに診断可能であった113例においては、双方の診断はかなり一致しており、K係数は0.88であった
 
医師のサポートによりKardiaBandによるAF検知アルゴリズムは有用

 医師によって確認されたKardiaBandのAF検知アルゴリズムは、AFと洞調律の正確な区別が可能でした。この技術は、選択的除細動に先立って患者をスクリーニングする際に役立ち、不必要な手技を回避する一助となりうる可能性があると考えられます。

 

 

Apple Watchによって心房細動を発見し、脳梗塞のリスクを回避できた!!

実は、日本にもAppleWatchに搭載された、『心拍数測定機能』を利用して、心房細動を発見できた方もいるそうです。

 

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https://jisuijisan.com/how-did-apple-watch-find-my-disease/

 

jisuijisan.com



 

Apple Watchで心房細動を早期発見!!

心房細動には慢性心房細動と発作性心房細動があります。慢性心房細動のほうが脳梗塞になり易いといわれていましたが、色々な研究の結果から、発作性心房細動においても脳梗塞の発生頻度はかわらないといった報告がなされています。

発作性心房細動はその名の通り、常に心房細動を発生している訳ではありません。ですから、「なんだか胸がドキドキする、違和感がある。」と思って専門の心電図検査をしても、心房細動が発見できないケースもあります。

AppleWatchにような時計は外出するときも、自宅にいる時も常に身につけておく事が出来ます。ですから、「何だか動悸がする、胸に違和感がある」と感じたとき、このAppleWatchの機能を使えば、心房細動を発見でき、脳梗塞のリスクから回避できる可能性もあるのです。

現在、AppleWatchの最新機種はSeries4です。このSeriesには、心電図機能が搭載されているのですが、残念ながら日本においては同機能は封印されているんです。

心電図機能が、なぜ日本で使えないのかといと、心電計は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法)に則っているからです。Apple Watchの心電図機能は、恐らく薬機法における管理医療機器項目の「特定保守管理医療機器」としての認証(ソフトウエアも含む)が必要なのですよね。なので承認などの問題があるのだと思います…。

そういっても、日本で発売されているAppleWatchでも心拍数はリアルタイムで測定可能です。この心拍数を利用して心房細動の早期発見をすることは可能です!

テクノロジーの進化って、本当に凄いですよね!!!

 

あっ!! 皆さん、私はApple社の社員でも、回し者でもないですからね~(^^;)

純粋に、科学的根拠を元にしたデータをご報告しているだけですよ!!

それでは皆さん、またお会いしましょう♩ 

 

原著論文

Bumgarner JM, et al. J Am Coll Cardiol. 2018 Mar 7. [Epub ahead of print]

*1:Journal of American College of Cardiology誌2018年3月号

男性ホルモンが男の身体と病気を支配する!

皆さん、『できる男』と言われて何を思い浮かべますか?

年収、地位や名誉、そして女性にモテること…。

これらをすべてをクリアするには何がカギなのなのでしょう・・・。

 

2019年2月18日、日本抗加齢学会が主催するメディアセミナーに、井手 久満氏(獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科准教授)が登壇し、「男性のための理想的なライフスタイル」について講演されました。

テストステロン値の高い男が成功する!

 『できる男』の象徴は、冒頭でも述べた事柄のほか、「スポーツ万能」、「性機能が強い」、「健康寿命が長い」などであり、これらに共通するのがテストステロン値の高さらしいのです。

 

証券会社に勤務するイギリス人男性の年収を比較した研究によると、テストステロンが高い男性の年収は、低い男性と比較して3~5倍も多いことが明らかになったそうです。また、テストステロン量は骨格でも判定が可能で、人指し指より薬指の長い男性で、テストステロンが高値ということが、さまざまな人種のデータによって確証を得ています。

 

テストステロンとは

テストステロンは男性ホルモン(アンドロゲン)の中の主な構成成分です。成人においては、テストステロンは筋肉の量と強度を保つのに必要であり、造血作用を持ち、男性の性行動や性機能に重要な役割を有します。 テストステロンは10代後半~20代でピークとなり、加齢とともに低下します。テストステロンは集中力やリスクを取る判断をすることなどの高次精神機能にも関係します。男性の場合、約95%が睾丸(精巣)の中で、残る5%が副腎で合成され、分泌されていると言われています。テストステロンの原料はコレステロールで、体内で複雑なプロセスを経てテストステロンに生合成されています。しかし、個人差や日内変動がとても大きく、ストレスや飲酒などにも左右される物質である。たとえば、恋愛過程でも、デートから真剣交際、婚約から結婚に至る過程で徐々に分泌が減少し、子供が生まれ、添い寝をするなどでも低下することが立証されている。

テストステロンの分泌量は、脳からの命令でコントロールされています。血中に分泌されたテストステロンは11~90分で約半分になり、少量はエストロゲン(女性ホルモン)に換わりますが、大部分は肝臓で代謝されて、尿中に放出されます。健康な男性にも、少量ながら女性ホルモンが分泌されているのです。

 

 

juntendo-urology.jp




メタボリックシンドロームとテストステロンの低下

 近年、男性の更年期が取りざたされるようになり、うつとの関連が理解されるようになりました。さらには、テストステロンが低値の場合は、糖尿病、メタボリックシンドローム脂質異常症、心血管病罹患率、死亡率と関連することが報告されています。

 

 

テストステロンの補充は危険

近年、米国において男性ホルモンのサプリメントの売り上げが著明に増加しているそうです。しかし、安易に男性ホルモンを補充するという選択をとるのは大変危険です

現時点で報告されている研究結果(有害事象)を紹介します。

  1. 男性ホルモン補充療法により、死亡、心筋梗塞脳卒中のリスクが増加したという研究結果があります。*1

  2. 男性ホルモン補充療法により、アテローム動脈硬化の進展を抑制する事ができず、心血管イベントを抑制する事が出来なかった。*2

  3. 男性ホルモン補充療法により、コレステロール(TC)、悪玉コレステロール(LDL-C)、善玉コレステロール(HDL-C)、中性脂肪、空腹時血糖の値を改善する事が出来なかった。*3

  4. テストステロンが低下した高齢男性への男性ホルモン補充療法は、除脂肪体重の増加、代謝面の複合的な影響がみられた以外は、身体機能あるいは認知機能への影響は確認できなかった。*4

     

    テストステロンを減少させないようにするには!?

    先ほどお話したように、男性ホルモンの補充は身体の危険を伴います。ですので、テストステロンを下げないようにするには、まず身近な所からの取り組みが重要となります。

    テストステロンは、喫煙、肥満、ストレスによって減少します。

    なず、禁煙に対する取り組みや、運動や食生活改善による体重コントロール、そしてストレスを低減させるような生活を心掛ける事が重要であると考えます。

     

    運動療法は食生活、ストレスをためない生活環境に関しては、このブログをご覧下さい。良いヒントがあると思います。

     

    media-naranja.hatenablog.com

     

    media-naranja.hatenablog.com

     

    media-naranja.hatenablog.com

     

     

    マスコミなどで、科学的根拠に乏しい健康法やサプリメントまことしやかに報道されているのには、非常に違和感を覚えます。効果がないだけならまだ良いが、時に健康に重大な害を及ぼすこともあり得ます。

     病院で投与されるお薬である、スタチン(メバロチンリトバス、リピトール、クレストール、リバロ)やピオグリタゾン(アクトス)は、血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロールと)を低下させ、血管内皮(頚動脈等)の内膜肥厚の進展を抑制し、動脈硬化を予防予防するというエビデンス(科学的根拠)は、はっきりと証明されています。

    しかし、テストステロン補充療法には心血管イベントの抑制効果が証明されなかったどころか、補充する事によって逆に体重増加、心筋梗塞脳卒中、死亡のリスクを高める可能性があることが分かっています。

     

    テストステロンは、筋肉増強の助けとなり男らしい身体をつくるホルモンですから、『できる男性になりたい!』と思う男性にとっては、目から手が出るほど、恋しいホルモンであると思います…。

     

    でも、男性の皆さん聞いてください!! 

    男性にとって大切なのは、筋骨隆々の腕でも、たくましい胸板でもありません!

    『深い愛情』と『誠実さ』そして、『やさしさ』です・・・。

    そんな男性が、私は好きです(*´▽`*)

     

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    話は逸れましたが・・・

     

    テストステロンを低下させないためには、生活習慣を見直すことが肝心です。

    「食生活」「睡眠」「生活リズム」「ストレス」「運動」の要素で何かが欠けていると、テストステロンの分泌にリスクが生じると考えられています。

    規則正しい生活リズムとストレスを溜めない生活習慣を基本に、日々の食生活に心掛けて下さいね!

    でも、テストステロンの数値によって、人生まで支配されてはダメですよ!

     

    それでは皆さん、またお会いいたしましょう~♩




     

 

男性ホルモン(テストステロン)を人為的に補充するのは、病気の発症や生活の質の改善(QOL)に効果を果たすどころか、逆に健康に重大な害を及ぼす事が考えられています。

実際に、テストステロンの効果を評価したTOM試験では、テストステロン群で偽薬より心血管イベントが多く早期に試験が中止になっているのです。((Basaria S, et al. JAMA. 2015;314:570-581.

超加工食品、摂ればとるほど危険がいっぱい!!

皆さん、こんにちは!

ちょうかこうしょくひん、

超かっこいい食品、、、

「違う違う、、、最近どうやら頭の回転が鈍ってます(笑)」

 

 

身体に悪いと分かっていても、ついつい食べてしまうもの、ありませんか??

ポテトチップス、クッキー、惣菜パン、ソフトドリンクなどなど・・・。ついつい手が伸びてしまいますよね!

 

でも、この論文を読んだら、スナック菓子や加工食品をとるのが恐ろしくなるかもしれませんよ!

 

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超加工食品の摂取量の多い人ほど、死亡リスクが増加

超加工食品の摂取量が多い人における死亡リスク増加を示唆する研究が、JAMA Internal Medicine誌2月11日号オンライン版に掲載されました。

「フランスの大規模コホートである前向き研究から得られた結果は、食事における超加工食品の割合の増加が全死亡リスクの増加と関連する」ことを、初めて示唆した研究です。

 

超加工食品とは

超加工食品とは、“糖分や塩分、脂肪を多く含む加工済みの食品。保存料などを添加し、常温で保存できたり、日持ちを良くしてある食品” のことです。

果糖や人工油脂などをたっぷり使った菓子パンや、スナック菓子、カップ麺、ピザ・ホットドック、ケーキ・クッキー・パイ、ドーナツ、マフィン、高カロリーの清涼飲料、ミートボール・チキンナゲット、ウインナー、ハム、などなど…。数え上げたら、きりがないですよね!

 超加工食品の多くは、栄養価のバランスを著しく欠いており、高カロリー、高脂肪、高塩分でるが、必要な栄養素であるビタミンやミネラル、食物繊維などはあまり含まれていない『エンプティーカロリー』と称される食品です。

この超加工食品には、発がん性物質などを含む、健康を害する可能性がある食品添加物や汚染物質が含まれているといわれています。

 

 

超加工食品は、価格が安く、準備が容易で腐敗しにくいことから、保存食として重宝します。また超加工食品は多く流通しており、スーパーマーケットなどの量販店で、目立つように陳列されているので、健康に悪いと分かっていながら、ついつい超加工食品を選択してしまうのです。

 

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利便性の裏に隠れた代償

実は今までに、超加工食品と脂質異常症、肥満、高血圧、がんを含む慢性疾患のリスクの増加を関連付ける科学的根拠(エビデンス)が蓄積されているのです。しかし、その関連が死亡リスク増加につながるかどうかについての研究は、過去に実施されていませんでした。しかし、今回の報告は、超加工食品と病気の疾病リスク、全死亡との関連生を導き出した極めて興味深い研究なのです。

 

研究背景・内容

今回、全国的な栄養学的ウェブベース試験であるFrench NutriNet-Sante Study(2009年5月に開始し、現在も進行中)を用いて観察研究を実施しました(45歳以上の成人4万4,551人を対象とし、追跡期間は2017年12月15日。参加者のうち73.1%が女性、平均年齢は57歳であった)。

研究者らは、連続した3回のウェブベースの24時間思い出し法による質問表を用いて、6ヵ月ごとに回答された食品摂取に関する情報を収集。質問票では、朝食、昼食、夕食、間食時に通常摂取する食品について質問。また質問票には、参加者らが1回分の分量を自己申告する際の証拠となる写真も提供された。

参加者は、摂取食品の総重量のうち14.4%(平均値)を超加工食品が占めていると回答した。言い換えると、超加工食品は1日の総摂取カロリーの29.1%を占めていた。

 

研究結果

7年間の試験期間中に、602人の参加者が死亡した(試験集団の1.4%)。

超加工食品の食事に占める割合が10%増加するごとに、全死因死亡リスクは14%増加した(10%増加ごとのハザード比[HR]:1.14、95%信頼区間[CI]:1.04~1.27、p=0.008)。

 

注目すべき点として、本解析は結果に影響しうる多くの潜在的交絡因子(性別、年齢、月収、教育レベル、婚姻状況、居住地[都会または地方]、身体活動レベル、喫煙状況、アルコール摂取量、エネルギー摂取量、第一度近親者のがん/心血管疾患既往歴、24時間思い出し法回答数、質問票に回答した季節、食事の全体的な栄養品質を含む)で調整されていることが挙げられる。

 

 

超加工食品の何が、そんなに悪いのか!?

超加工食品の特徴として、

  • 食品添加物(香料、乳化剤、着色料)が多い
  • 塩分量、糖分量が極めて高い
  • 添加糖(パスタソース、ドレッシング、パン、調理済みのスープ、ソーセージ)など、甘いと感じない糖の使用量が多い
  • 食物繊維が圧倒的に少ない

なとが挙げられます。これらは、多くの病気の発症リスクを上昇させると言われています。

 

摂る過ぎると糖尿病や肥満の原因に

 超過工食品の特徴のひとつに糖分量の多さでありますが、糖質の過度の摂取は、高血糖や高血圧、中性脂肪の増加、LDL(悪玉)コレステロールの上昇、HDL(善玉)コレステロールの減少、インスリン抵抗性などを引き起こす可能性があります。

米国では2型糖尿病が増えており、糖尿病の有病率は9.4%に上る(10人に一人が糖尿病)と言われており、糖尿病予備群の数も8,410万人と非常に多いのです。

 

 

脳は『糖質+脂質』を含む食品が大好き 

そもそも脳は、糖質と脂質の組み合わせを本能的に好むように出来ています。脂質と糖質の両方を多く含む「超加工食品」が好まれるのは、脳の働きも影響しているのです。米国のイェール大学の研究によると、糖質と脂質のいずれかを含む食品よりも、両方を含んだ食品を食べたときの方が、脳内の報酬系のシグナル伝達が強くなるという報告があります。

 

超加工食品を見ると脳の報酬系が活性化する

研究チームは56人のボランティアに、

①キャンディーなどの糖質を含む食品

②ミートボールやチーズなどの脂質を含む食品

③クッキーやケーキなどの糖質と脂質の両方を含む食品

これらのいずれかの写真を参加者らに見せ、オークションで競り落とせば自分が好きなものを食べることができると説明した。

 

その結果、ボランティアは「糖質+脂質」を含む食品にもっとも高い値を付けた。MRIによる脳画像検査を行ったところ、「糖質+脂質」を含む食品の写真を見たときに、報酬系を司る脳領域の神経回路が活性化することが分かった。

 

超加工食品は『がんリスク』を上昇 

「超加工食品」を多く食べる人は、がんのリスクが高いことが、フランスの研究で明らかになっています。フランス国立保健医学研究所(INSERM)の研究チームは、フランス在住の10万4,980人(年齢の中央値は42.8歳)を対象に、超加工食品の摂取量と、その後5年間のがん(あらゆるがん、乳がん前立腺がん、大腸がん)の発症状況を調べました。

その結果、「超加工食品」の摂取は、がん全体のリスク上昇に影響することが分かりました。

 

 

加工度の少ない食品は安全性が高い

ガンを発症するリスクを下げると考えられている食品
  • 果物類
  • 野菜類
  • 豆類
  • 卵類
  • 肉類
  • 魚類
  • 牛乳
がんを発症するリスクと関連性がない食品
  • 缶詰野菜
  • チーズ
  • 包装されていない新鮮なパン

 

 

 

食品の栄養成分表示を見る習慣を

「超加工食品」は現代人の生活のすみずみに入り込んでいますが、食べ過ぎにはくれぐれも注意した方が良いと思います。

 米国糖尿病学会(ADA)は、加工食品を利用するときは、栄養成分と原材料の表示をよく見て確かめることを勧めています。これが、加工食品に何が含まれているかを知るための最良の手段です。そうしたうえで、ナトリウム(塩分)、糖分、脂肪の少ない食品を選択すると安全です。

 

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超加工食品は健康を脅かす

  1. 超加工食品と添加糖の摂り過ぎが、糖尿病や肥満の増加に拍車をかけている可能性があると考えられます。

  2. ドーナツ、フライドポテト、チョコレートバー、ポテトチップスなどの加工食品の多くは糖質と脂質の両方を含んでいますが、そうした食品は母乳を除けば自然界には存在しません。

  3. 脳内の報酬系のシグナル伝達を強める高カロリーの食品ばかりを選んで食べていると、肥満や2型糖尿病、心血管疾患が引き起こす可能性があるので摂り過ぎには注意が必要です。

  4. 超加工食品は、糖分や塩分、飽和脂肪酸を多く含み、食物繊維とビタミンの含有量は少ない。さらに、加熱により発がん性物質が生成される成分が含まれている可能性があるので注意が必要です。

 

世界的に、超加工食品の摂取量は過去数十年間で大幅に増加しており、非感染性疾患(がん、心血管疾患など)による死亡という負荷を増加させている可能性があると言われています。

 超加工食品は、値段もお手ごろで、長期保存に便利なため重宝される食品です。一方で、この現代社会において、加工食品を使用しない食生活に切り替えようと試みても、多大なコストと手間が掛かります。

加工食品を完全に省くのは非常に難しい社会ではありますが、今回取り上げた『超加工食品の有害事象』について、少しでも頭の片隅に入れておくと、量販店で食品を選択する際の手助けとなったり、ファストフード店に行く回数を控えよう・・・という心がけに繋がるかもしれませんね!

「なるべく、自然界に存在する果物や野菜、豆類などを積極的にとるのが一番である」と研究者たちは締めくくっています。

 

 

参考論文

Americans Eating Too Much Ultra-Processed Food(米国糖尿病学会 2016年7月)
Fructose and Cardiometabolic Health : What the Evidence From Sugar-Sweetened Beverages Tells Us(Journal of the American College of Cardiology 2015年10月6日)
'Ultra-processed' foods make up more than half of all calories in US diet(BMJ 2016年3月9日)
Ultra-processed foods and added sugars in the US diet: evidence from a nationally representative cross-sectional study(BMJ Open 2016年3月9日)
Fat and carb combo creates stronger food craving(イェール大学 2018年6月14日)
Supra-Additive Effects of Combining Fat and Carbohydrate on Food Reward(Cell Metabolism 2018年6月14日)
Study suggests possible link between highly processed foods and cancer(BMJ 2018年2月14日)
Consumption of ultra-processed foods and cancer risk: results from NutriNet-Santé prospective cohort(BMJ 2018年2月14日)

 

 

ナッツをとって“ナッツ姫”になりましょう! ~ナッツが長寿の近道だ!!~

 

ちょうど今から3年前、2014年12月5日に起きた「大韓空港ナッツリターン事件」を覚えているだろうか・・・。

“ナッツ姫”こと大韓航空の元副社長・趙顕娥(チョ・ヒョナ)がニューヨーク発・仁川行きの大韓航空機のファーストクラスに搭乗した際、皿に盛られて出されるはずのナッツを袋のまま提供されたとして激怒。動き始めていた同航空機をリターンさせて責任者を降ろし、仁川への到着を11分遅らせたという前代未聞の事件!!

 

いやいや、、、私はこの“ナッツ姫”にフォーカスしたいのでなくて、ナッツ(木の実)にフォーカスしたいのだった! 

話がそれました。反省・・・。

 

皆さん、ナッツ(ピーナッツ、アーモンド、クルミ等)は摂ってらっしゃいますか?

アーモンド、ピーナッツ、栗、クルミ、落花生などのナッツ類は、不飽和脂肪が豊富で、かつカリウムマグネシウム、カルシウムといったミネラル、それにビタミンも多く含まれる栄養価の高い食べ物であることが知られています。事実、ナッツには血管の内皮機能の改善やインスリン抵抗性を改善するという報告もあるんです。

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ナッツの摂取量が多いほど、死亡率が少ない

今回、ご紹介する研究はナースヘルス追跡研究という約7万6,000人の女性を対象とした追跡調査と、ヘルスプロフェッショナル研究という約4万2,000人の男性を対象とした追跡研究という2つの大規模な疫学研究をまとめたものです。米国・ハーバードT.H.Chan公衆衛生大学院のGang Liu氏らが、看護師健康調査(1980~2014年)と医療従事者追跡調査(1986~2014年)の参加者のうち、ベースライン時あるいは追跡期間中に2型糖尿病と診断された1万6,217例について行った試験で明らかにしたものです。

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この研究によって、

  • ナッツの摂取量が多いほど、心血管疾患や冠動脈疾患の発症率を低下させ、これらによる死亡要因を減少させるということが分かった。

  • 糖尿病と診断後、ナッツの摂取量を増加させる事によって心血管疾患発症リスク、冠動脈疾患発症リスクを低下させる事が出来た。

 

 

研究結果

延べ追跡期間は22万3,682~25万4,923人年。その間に3,336例が心血管疾患を発症し、5,682例が死亡した。

  • 総ナッツ摂取量の増加は、冠動脈疾患発生率および死亡率低下と関連した。
  • 週5サービング(1サービング=28g)以上のナッツ摂取量が多い参加者は、月に1サービング未満の少ない参加者と比較して、総心血管疾患の発生率(多変量調整後のハザード比[HR]:0.83、95%信頼区間[95%CI]:0.71~0.98、傾向のp=0.01)、冠動脈疾患の発生率(HR:0.80、95%CI:0.67~0.96、傾向のp=0.005)、心血管疾患の死亡率(HR:0.66、95%CI:0.52~0.84、傾向のp<0.001)、全死因死亡率(HR:0.69、95%CI:0.61~0.77、傾向のp<0.001)が低かった。
  • 総ナッツ摂取量は、脳卒中発症やがんによる死亡率と有意な関連はみられなかった。
  • 木の実(クルミ、アーモンド、カシューナッツ、ピスタチオ、マカダミア、ヘーゼルナッツなど)の摂取量が多いほど、総心血管疾患および冠動脈疾患の発生率、心血管疾患とがんによる死亡率、全死因死亡率が低下していた。一方、ピーナッツ摂取量の増加は、全死因死亡率の低下のみと関連していた(すべて、傾向のp<0.001)。
  • 糖尿病と診断後に総ナッツ摂取量を変えなかった参加者と比較して、診断後に摂取量を増やした参加者は、心血管疾患リスクが11%、冠動脈疾患リスクが15%低かった。また、心血管疾患死亡率は25%、全死因死亡率は27%低かった。
  • これらの関連は、性別/コホート、糖尿病診断時のBMI、喫煙状態、糖尿病罹患期間、糖尿病診断前のナッツ摂取量、または食事の質によって層別化されたサブグループ分析においても持続した。 

※ナッツを多く食べる人は、摂取量が少ない人にくらべて、ビタミン剤や果物、野菜の摂取が多く、かつ肥満が少なく、活動量も多いなどの交絡因子が数多くあるが、これらの因子で補正してもなお、死亡率は少ないという結果であった。

 

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ナッツの摂取によって、血糖値を有意に減少させる

2型糖尿病患者さんにおいて、ナッツを摂取することでHbA1cを低下させ、空腹時血糖値も減少させることが分かった。

なお、空腹時インスリン値はナッツ類で好影響でありました。

 

研究方法:2型糖尿病患者を対象とした12のランダム化試験のメタ解析を実施

●対象試験:MEDLINE、EMBASE、CINAHL、コクランより抽出した12試験(n=450)(2014年4月6日時点まで)

●データ抽出条件:

・ナッツ類を基調とした食事(含有中央値:56g/日)と等カロリーのナッツなしの食事の比較・糖尿病患者を対象に行われた3週間以上のランダム化比較試験 

HbA1c空腹時血糖値、空腹時インスリン値、HOMA-IRの評価あり

 

研究結果:ナッツで血糖値が低下する


● ナッツ類を基調とした食事で下記指標の有意な低下が認められた。
HbA1c: 平均差  -0.07%(95% CI:-0.10、-0.03%)、p = 0.0003
空腹時血糖値: 平均差 -0.15 mmol/L(95%CI:-0.27、-0.02 mmol/L)、p = 0.03
※ナッツ食群 vs コントロール

●空腹時インスリン値、HOMA-IRはナッツ類での好影響が示されたが、有意差は認められなかった。

 

HbA1cとは・・・

通常、血糖値には食後血糖値、空腹時血糖値などがあり、採血する直前の食事内容・食事量によって血糖値は大きく変わります。一方、HbA1cは、赤血球に存在するヘモグロビン(Hb)に、ブドウ糖が結合したものです。赤血球の寿命は約4か月であり、この間に赤血球が体内をめぐり、ヘモグロビンにブドウ糖が結合します。血液中のブドウ糖が多いほどHbA1cの値は高くなり、HbA1c値は過去1~2か月の血糖コントロールの状態を反映しますので、採血前日や当日の食事の影響を受けず、1~2ヶ月間での平均的な血糖値を測定することが出来るのです。

 

www.ncvc.go.jp

 

 

ナッツ類の摂取で心血管疾患や死亡、血糖値を低下させる

ナッツの効用

  1. 心血管疾患、冠動脈疾患の発症率の低下
  2. 脳卒中を含む心血管疾患、冠動脈疾患が原因による死亡率の低下
  3. HbA1c空腹時血糖値を減少させる
  4. 糖尿病患者さんの血糖値を適切にコントロールできる

 

 

豊富なナッツを摂取して病気を予防しよう!

ナッツは、クルミ、アーモンド、カシューナッツ、ピスタチオ、マカダミア、ヘーゼルナッツなどをバランスよく摂取したほうが多種の栄養素を摂取する事ができます。

 

1日の上限は70gが妥当か!?

今研究では、1日28~30gのナッツを摂取していますから、28g~30g/日を平均的にとっていれば、心血管疾患や冠動脈疾患を予防することが可能ではないかと考えられます。

一方で、ナッツは高カロリーですので(いくら良質の脂質といえど・・・)、摂りすぎは肥満の原因となるので注意が必要です。

ナッツ摂取と、血中の脂質の値の関連を調べた研究のレビューによると(Arch Intern Med. 2010;170(9):821-827)、1日70gのナッツ摂取が悪玉コレステロール(LDLコレステロール)や中性脂肪の数値の低下と相関していました。これを加味すると、少なくとも1日70gの摂取までは許容されそうですね。

 

以前、ブログでご紹介したDASH食。このDASH食もナッツを摂取することを推奨しています。さらにDASH食も長寿に効果的であり、脳卒中を含む心血管疾患を予防するといわれています。

 

media-naranja.hatenablog.com

 

ナッツは高カロリーではありますが、飽和脂肪酸を多く含み身体の健康維持にはとても重要な働きをしてくれます。

 

皆さん、積極的にナッツを摂ってみはどうですか?

例えば、小腹がすいた時やおやつに食べる食品をチョコレートやお饅頭でなく、ナッツに変えてみるのも良いかと思いますよ。

 



 

*1:Circulation Research誌オンライン版2019年2月19日号

長寿遺伝子❝テロメア❞を守れ!! 老化やがんから身体を守るPART2~

若々しく健康な身体を手に入れるためのカギを握ると言われる、“テロメア”。

このテロメアを守るために、私たちに何が出来るのか・・・。

そして今、命の回数券といわれるテロメアを守り、さらにテロメアを伸ばす働きをするテロメラーゼを増やす研究が進んでいるのです。

 

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研究netより引用

 

テロメアを守るためのキーポイント

  1. 心理的ストレスの軽減
  2. 食生活の改善
  3. 十分な睡眠
  4. 禁煙
  5. 過度の飲酒を避ける

 

心理的ストレスの軽減

現代社会において、ストレスを皆無にする生活は難しいと考えられます。家庭、仕事、友達関係など、我々は日々さまざまなストレスにさらされているのです。では、このストレスとどの様に向き合っていけば良いのでしょうか?

 

ストレス軽減に瞑想(マインドフルネス)がオススメ!

カリフォルニア大学 ロサンゼルス校 ヘレン・ラブレツキー教授らの研究チーム行った実験です。
「呪文を唱えながら指先を動かし、頭の中に光がさし込むような光景を思い浮かべるヨガの瞑想(めいそう)」
これを40代以上の女性たちに、毎日12分、2か月間行ったところ、テロメラーゼは、平均で43%も増加しました。

ヨガ以外にも自宅で行う簡単な方法として、4秒間かけて息を吸い、4秒間かけてはき出す。この呼吸をしながら、花、ろうそく、夕日などを見つめます。1日10分から始めます。この方法でも瞑想(めいそう)の効果は期待できます。

 

 

瞑想(めいそう)と聞くと、「眉唾ものだな!」と感じられる方も少なくないと思いますが、実はこの瞑想は、科学の対象になっています。まだメカニズムは不明なのですが、めい想はストレス軽減など、健康に効果があるという報告が増えてきており、病院や一般企業などでも、めい想を取り入れるところが増えてきています。
今回おもしろいのは、その瞑想が細胞レベルでも効果があるということが分かってきたんじゃないかなということです。

 

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有酸素運動テロメアを守る!

運動は、筋トレよりもジョギングなど、軽めの有酸素運動を週3回程度続ける方が有効だそうです。

 

地中海式食事法の遵守が効果的

以前、このブログでもご紹介した『地中海式食』。この食事を遵守している人ほど、テロメアが長かったそうです。通常の食事と比較して、果物、野菜、卵、乳製品・ミルクを2倍摂取します。さらに魚介類はほぼ同等であり、肉は半分から三分の一、穀物と精製した糖類はそれぞれ70~80%に減量します。

 

media-naranja.hatenablog.com

 *1

 

十分なの睡眠がテロメアを短縮させない!

7時間以上の睡眠がテロメア短縮化させないためには必要だと言われています。皆さん、ぜひ十分な睡眠をとるように心掛けてください。


愛情が大切

友人やパートナーとの良好な関係を保つことも大切です。友人やパートナーと対話を重ね、家族や地域の人間関係の大切さを再認識する。このように愛情に満ちた生活を送ることもテロメアを守るためには欠かせないそうです。

「愛情は大切です。孤独で気分が沈んでいる人はテロメアが短く、3倍以上も病気になりやすくて、早死にする傾向にあります。」

 と、提唱している科学者もいるほどです。

 

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瞑想+有酸素運動+野菜中心の食事+愛情の4つの要素を組み合わせると、テロメアが伸びるという研究結果が明らかに!

日常の生活習慣を変えることで、より大きな効果を上げられないか、試行錯誤を重ねてきた研究者がいます。ディーン・オーニッシュ博士です。


がん患者のグループにあるプログラムを実践してもらったところ、テロメアが実際に伸びたのです。
そのプログラムとは、めい想を含む4つの要素から構成されていました。

  1. 有酸素運動
    1日30分のウォーキングを週に6日間行なう。

  2. 野菜中心の食事
    オメガ3脂肪酸が豊富な野菜や豆類などの食材を中心とした

  3. 週に1度のカウンセリング(会話を用いた相談)
    被検者と対話を交え、家族や地域の人間関係の大切さを再認識してもらいます。

 

この生活習慣プログラムを5年にわたって継続したところ、参加者のテロメアは平均で10%も伸び、がんの進行も遅らせることができたそうです。

 

 

過剰にあっても問題となる、テロメラーゼ

 最近、テロメラーゼを増やすサプリメントが市販されています。このサプリメントエビデンスは存在してません。

テロメラーゼは心血管疾患や認知症などの病気のリスクは低下させますが、一方、テロメラーゼが過剰になると特定のがん(低悪性度漿液性卵巣がん肺腺がん神経芽細胞腫、膀胱がんなどの発症リスクを高めてしまうのです。

*2

 

 

画期的な発見である “テロメア” だが、シンプルな習慣こそが、テロメアを守る要因

 画期的な発見でしたが、ストレス軽減、野菜中心の食事、睡眠、運動、などシンプルな習慣の変化が、これほど大きな効果をあげるなんて、本当に驚きです。“細胞レベルで若返る時代”の始まりなんだと実感します。

そして、テロメアを守るために大切な習慣は『愛する』ということ。実は、21世紀のある報告によると、「孤独はタバコと同じくらい健康に悪い」いうのです。

 もう一つ皆さんにお伝えしたいのは、テロメアの長さでだけで、寿命が完全に決まるわけではないということです。今後、大規模調査が進んでいくと、例えば「テロメアが短いんだけれども、長生きの人」ていう事も判明してくると思います。
つまり、健康を決める要因というのは、100も200もあるわけでして、テロメアというのは、その指標のひとつでしかない、という事に注意して頂きたいと思います。

 世間は、テロメアが長寿の遺伝子と分かったら、「テロメラーゼを外から増やせばいい!!」と短絡的に考えがちです。しかし、テロメラーゼをマウスの背中に移植したところ、皮膚は若返りましたが、それと同時に“がん”がたくさん発生しました。

このように、テロメラーゼを増やすように、人工的に手を加えるという作業は「もろ刃の剣」なのでしょうね…。

 

まずは、普段の食生活を改善し、そして家族やパートナーとともに過ごし愛する・・・このようなシンプルな方法が長寿の秘訣なのかもしれませんね。