菜食主義が健康になるとは限らない!? ~大切なのは摂取する菜食の質!!~
皆さま、こんにちは(^^)
秋も深まってまいりましたね~。
金木犀の香りに包まれながら、秋の気配を感じている今日この頃でございます。
ところで皆さん、健康になるためにお肉を食べないで、菜食主義者(ベジタリアン)に切り替えよう~!
なんて思っている方、いらっしゃいませんか??
この行動、実は健康にはマイナスかもしれません…。
今回ご紹介する論文は、『菜食生活に切り替えたとて、全てが健康になるとは限らないよ~』という内容で、ハロコピオ大学(ギリシャ)のMatina Kouvari氏らが、欧州心臓病学会(ESC)のバーチャルミーティング(ESC Congress 2020、8月29日~9月1日)で発表されました。
菜食主義がすべていいとは限らない!摂取する菜食の質が問題!!
Kouvari氏らは、ギリシャで行われている疫学研究「ATTICA研究」の参加者を対象に、植物性食品の量や質の違いと心疾患との関連を検討する追跡研究を行いました。
研究概要
ATTICA研究には、アテネ在住の心血管疾患やその他の慢性疾患のない一般成人が登録されており、その中から、肥満でありながら、血圧、血清脂質、血糖値が基準値内にある146人を無作為に抽出。調査前年の食習慣に関するアンケートを基に、ギリシャで一般的に摂取されている156種類の食品と飲料の種類と量を調査した。この調査に際しては、食品の写真リストを用いて正確性を確保した。
研究結果
約10年の追跡期間中に、参加者のほぼ半数が高血圧、脂質異常症、高血糖を発症しています。参加者の半数って、けっこう多いと思いませんか?
実はこれらの検査値異常の組み合わせは、心疾患ハイリスク状態と考えられます。
しかし、基準値内の検査値を維持している人にはある特徴的な植物製品を摂取している傾向があったのです。
その健康的な植物性食品とは、
全粒穀物、果物、野菜、ナッツ、オリーブオイル、コーヒーなど。そして、これらの植物性食品に一致して言えることは、未加工食品が多く含まれていた。ということです。
一方、検査値異常値の大半の人が食べていた植物性食品というのは、
果汁飲料、加糖飲料、精製穀物(白パンやパスタなど)、ジャガイモなど。また、あらゆるタイプのお菓子の摂取も検査値異常と関連していた。
また、性別で検討すると、男性よりも女性において、より明確な関連が認められた。
つまり、女性では特に、『どんな種類の菜食をとっているのか?』て、健康を左右すると考えられます。
これまでは、植物性食品をより多く摂取するほうが健康的だという食事研究が出ていましたが、大事なのは植物性食品よりも、その植物性食品の質、素材が健康を左右しているのではないでしょうか?
つまり、一口に「動物絵師食品は控えて、植物性食品を多くとる!」と言いっても、フルーツジュースやパン(精製穀物)、お米(精製穀物)、お菓子などばかり食べていては健康的な体を得ることはできないと結論付けられます。
精製された米、パン、パスタを多く摂取することは、心疾患リスクや糖尿病の発症リスクを高める可能性がある!
肉類を減らす、または避けることで、どうしても高度に加工された炭水化物(精製米、精製パン、パスタ)などの摂取量が増えることにつながります。
高度に加工された炭水化物を多く摂取すると、心血管疾患の発症リスクや糖尿病などの発症リスクを高めることで知られています。
今まで発表されている従来の研究では、野菜、果物、ナッツ、全粒穀物、精製穀物を一派ひとからげに「植物性食品ベースの食事スタイル」と定義していましたが、今回の研究結果では、全てを同質の植物性食品とみなすには幅がありすぎ、栄養の質の違いが浮き彫りになったと言えると思います。
マイケルのブログでも口酸っぱくいっておりますが、偏った食事は危険もあります。タンパク質を摂取する事も大切で、それは赤身肉でなく卵、豆乳、魚介類でも十分補うことが出来ます。
明日は友達と焼き肉食べに行くぞーーー!!
もちろん、野菜サラダやキムチ、ナムルも注文しますよ~♪
でも、、、白飯は控えておこうかな…(;'∀')
参照
HealthDay News
ケアネット[2020年8月27日/HealthDayNews]Copyright (c) 2020 HealthDay. All rights reserved