お母さん必読! スマホやテレビを見れば見るほど、子供は過食傾向になる!?
スマホやテレビの視聴時間やスクリーンタイムが長いほど、過食症になりやすい!
研究対象
- 研究対象は、9~10歳の小児1万1,025人。
- 研究参加登録時に、子ども自身に、ソーシャルネットワーク(SNS)の利用、テキストメッセージでの情報交換、およびテレビ視聴や動画のストリーミング再生など、6種類のメディアのスクリーンタイムを質問。
- また、親から聴取した子どもの摂食行動に関する情報を基に、過食症に該当するか否かを判断した。
研究結果
- 過食症の有病率は、ベースライン時の0.7%から1年間の追跡で1.1%に上昇していた。
- 性別、人種/民族、世帯収入、親の教育歴、BMI、およびベースライン時の過食症の有無などの因子で調整後、1日当たりの合計スクリーンタイムが1時間多いごとに、過食症のリスクが11%高くなることが分かった。
- 利用メディア別に見ると、ソーシャルネットワーク(aOR1.62、同1.18~2.22)、テキストメッセージ(aOR1.40、同1.08~1.82)、テレビや動画のストリーミング(aOR1.39、同1.14~1.69)が、過食症リスクと有意に関連していた。
過食症になる原因は、“ながら食べ”と広告やCMの影響!?
スマホやテレビの視聴やスクリーンタイム時間と過食症の関連の背景について、研究責任者であるNagata氏は、「子どもたちは、スクリーンを見つめたり画面を操作したりしながら、食べ物を口に運び過ぎているのかもしれない。あるいは、テレビなどのメディアに登場する食品の広告の影響を受けているのかもしれない」と推測している。
もっとも、今回の研究は、テレビの視聴やソーシャルメディアの利用が過食症を引き起こすという因果関係を示したものではりません。
しかしNagata氏は、「テレビなどに熱中し過ぎるあまり気分のコントロールができなくなって、その結果、過食行動につながる可能性がある」と、カリフォルニア大学発行のニュースリリースの中で述べています。
過食症の人は特徴は、摂食行動をコントロールできなくて、短時間で大量の食べ物を口にしてしまう。そして、食べた後に罪悪感を抱くことが多い。この過食症は糖尿病や心臓病のリスクにもつながり、時には生命を脅かすことさえあるのです。
特に、この新型コロナ感染症のパンデミックによる自粛規制が続く中、家にいる時間が増えたのは確かです。屋外での活動に制限がかかっている今、SNSやYouTube、テレビを見る時間に影響を与えている可能性はあります。
スマホを使えば使うほど、学力が低下する!?
またある報告では、スマホを使えば使うほど、学力が低下するという報告があります。
下のグラフは、横軸に平日のスマホの使用時間を6群に分類し、その各々の群において家庭学習時間を3つに分類しています。縦軸は数学の平均点をプロットしています。
まず最初に分かることは、家庭での学習時間が長いほど成績が良いということです。2時間以上家庭で勉強をする生徒の成績は、他の2群と比べて、明らかに優れています。
次いでわかるのは、自宅で勉強をしようが、するまいが、携帯・スマホを使う時間が長い生徒たちの成績が悪いということが分かります。グラフでも右にいくほど、すなわち使用時間が長いほど、成績が低くなっています。
さらに細かく読み取っていくと、たとえ家で2時間以上勉強したとしても、携帯・スマホを3時間以上使ってしまうと、ほとんど家で勉強をしないけれども携帯・スマホを使わない生徒たちの方が、成績が良くなってしまうという事実。
2時間以上も勉強をしたのに、スマホを長時間使用するだけでをその努力が全部無駄になってしまっているかのようです。
スマホを持たせる目的は・・・?
スマホなどのスクリーンタイムが若者たちの健康や幸せにどのように影響するかについては、さらなる研究が必要そうです。
しかし、スマホは現代社会において欠くことのできないツール。お子様の位置状況の確認したり、地震や台風など、いつ起こるか分からない災害時の連絡手段にもなります。
どんな目的でスマホをお子様に持たせるか‥‥。今一度、考えたほうが良いのかもしれませんね。