健康になりたきゃ、良い人間関係を築きましょう!
愛があれば、何でもできる!
あっ、愛じゃなくて、
「元気があれば、何でもできる」by アントニオ猪木
元気があったら何でもできるのか!?という、本質的なことは後にして、、、
愛があったら、健康になれるのか・・・?
「愛なんて、どーでもいー。大切なのは金!」と言う声も聞こえてきそうですが、
しかし興味深いことに、精神や肉体を支えあう相手がいること、特に結婚が健康にとって有益であることはこれまで数々の研究で報告されてきたのは事実なんです。
安定した人間関係が幸福と健康をもたらす
2017年に「Journal of the American Heart Association」に発表された研究では、未婚の心疾患患者は既婚の心疾患患者に比べ、約4年後に心筋梗塞を起こすか、心血管疾患により死亡する率が52%高いことが示された。
国立健康統計センター(NCHS)によると、既婚者の死亡率は、結婚経験のない人、離婚した人、配偶者と死別した人に比べて低いという。そのほか、恋人の写真を見るだけで、気分や痛みの制御に関わる脳の領域が活性化することや、パートナーのことを考えることが血糖値にプラスの影響を及ぼし、活力の上昇をもたらすことを報告。
ハーバード成人発達研究は、1938年から2つのグループの男性を追跡している。この研究を率いるRobert Waldinger氏が、研究成果に関して行ったTED講演「What makes a good life?(人生を幸せにするものは何?)」は、数千万回以上再生されている。この研究で明らかになったことの中で特に興味深いのは、中年期の安定した人間関係は、30年後の健康と幸福を予測する因子としては、コレステロール値よりも強力である。
人間関係がよいと、なぜ健康でいられるのか?
このような研究結果において、『良好な人間関係が健康に有益である』というのは、まぎれもない事実のようです。しかし、なぜ人間関係の良し悪しが健康に有益性をもたらすのでしょうか?
ある報告にによると、良好な人間関係が、恐怖や怒りを感じたときに生じる闘争・逃走反応を和らげてくれるという仮説があります。嫌なことがあった日でも、家に帰ってその事を話せる相手がいれば、気持ちも楽になりますし、ストレスを抱えて悶々としなくてもよいという事なのでしょう…。
人間は生きていくうえで、そして集団生活をするうえで、様々なストレスを抱えてしまう生き物です。しかし、手を握ったり、ハグしたり、抱きしめたりする行為がストレスホルモンを低減させることが、研究で明らかにされているのだそうです。
支えとなるパートナーの存在はストレスを緩和してくれる以上の働きがある
米ブリガム・ヤング大学心理学・神経科学教授のJulianne Holt-Lunstad氏は、支えとなるパートナーがいることで、運動やより良い食生活を心がけ、必要なときは医者に行くといった具合に、健康的な生活が促されている可能性がある。
と指摘しています。また別の研究では、
結婚の効果はその質によって左右されることが分かりました。幸せな結婚生活を送っている人は、未婚者に比べ血圧が低かったが、結婚生活がうまくいっていない人は独身者よりも血圧が高いという結果が得られたからだ。
結婚であれ恋愛関係であれ、良好な人間関係を作るうえで大切な基礎は、信頼と安心で成り立っていると考えられます。それには、独りよがりではいけませんよね?両者が互いのニーズにこたえる必要もあります。
結婚という枠でなくても、つらい時、苦しい時に支えてくれる相手がいることが重要
自分を支えてくれる相手・・・。これは必ずしも結婚という概念に拘る必要はないのかもしれません。自分が困っている時、必要な時に支えて、手を差し伸べてくれる存在がいると自覚していることが重要だそうです。
結婚していても、言い争いや喧嘩がたえないパートナーの場合は信頼や安心感は得られないかもしれません。
いい健康を得る近道は、相思相愛のパートナーを見つける事が最も重要かも
規則正しい食事、定期的な運動、禁煙・・・。健康になりたいと願う多くの人は、まず生活習慣の改善に努めようとします。しかし、愛するパートナーの存在が身体の健康、特に心臓に大きな好影響をもたらすと理解する必要がありそうですね。
良好な人間関係を構築することは容易いものではありません。しかし、信頼でき安心できるパートナーの存在が、自分の人生をより良いものにしてくれるのは間違いないようです。
ここまで、パートナーの大切さを説いてきましたが、パートナーがいてもお互いの信頼関係や愛情が冷めていれば、ストレス軽減どころか、ストレスを溜め込むことに繋がり、健康の恩恵に預かることが出来なくなります。
んんん~~、パートナーシップって、難しい…。(マイケル心の叫び)
参照記事
2020年2月5日/American Heart Association] Copyright is owned or held by the American Heart Association, Inc., and all rights are reserved. If you have questions or comments about this story, please email editor@heart.org.
参考
ケアネット