現役メディカルスタッフが語る!!健康な身体と心を手に入れる極意

循環器専門病院に勤務するメディカルスタッフ(健康オタク)が、最強の身体と心を手に入れるための方法を伝授します!巷のうわさ話ではない、科学的根拠(Evidence)に基づいた健康法を医療専門家の視点から徹底的に語ります。

ココナッツオイル、本当に身体にイイのか問題! ~第一弾~

皆さん、こんにちは(^^)

まだまだ、寒いですね~、風邪ひいてませんか?

くれぐれも、体調には気を付けてくださいね。

 

読者の方々の中には、「健康の為に、ココナッツオイルを摂取している!」という方もいると思うのですが・・・

 

ココナッツオイルが好きだから、風味付けのために使用しているなら良いのですが、今回取り上げたいのは、

『健康のために、ココナッツオイルを摂取している!』というヒトたちへの警笛を鳴らそうと思います。

 

マイケルゆみこのブログにも何度か、飽和脂肪酸不飽和脂肪酸の話題が出てきています。飽和脂肪酸動脈硬化や心血管疾患、脳卒中の発症リスクなどを上昇させるので、過剰摂取は避けたほうがいいよ~。といった内容の話です。

media-naranja.hatenablog.com

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飽和脂肪酸不飽和脂肪酸

脂肪酸には飽和脂肪酸不飽和脂肪酸の2種類があります。

 

脂肪酸の種類と代謝の経路 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 高不飽和脂肪酸 一価不飽和脂肪酸 n-3系脂肪酸 n-6系脂肪酸 EPA DHA α-リノレン酸 リノール酸 ガンマリノレン酸 アラキドン酸

 

 

で、ココナッツオイルってどうなのよ・・・?

ここまでの内容を読むと、飽和脂肪酸は身体に悪くて、不飽和脂肪酸は身体に良い。と単純には何となく理解できると思います。

では、ココナッツオイルって、飽和脂肪酸?それとも不飽和脂肪酸??

健康にイイ!って言われているから、不飽和脂肪酸だと思いきや、、、

ココナッツオイルは、、、飽和脂肪酸です。

植物性の油ではありますが、常温で固まりますよね?

 

ではなぜ、ココナッツオイルが健康に良い!と思われるようになってのでしょう?

 

それは、ココナッツオイルの5割を占める脂肪酸が、ラウリル酸であるという説です。

下表をご覧になってお分かりになるように、ココナッツオイル(ヤシ油)は、肉の脂やバターなど他の飽和脂肪酸と比較して、ララウリル酸が多く、パルミチン酸が少ないのが特徴です。

この、ラウリル酸とパルミチン酸、ステアリン酸の占める割合が、ココナッツオイルが身体にイイと思われている理由のひとつです。

 

「油の種類  パルミチル ラウリン ココナッツ 」の画像検索結果

 

ラウリル酸は中鎖脂肪酸の一種です。中鎖脂肪酸は一般的に、「体内でコレステロール生成に使用されるのではなく」、門脈を通って吸収されると指摘されています。

 一方、パルミチン酸やステアリン酸などの長鎖脂肪酸は、摂取すると全身(静脈や門脈、リンパ管)を通って吸収されます。そして一旦、肝臓や筋肉、脂肪組織に貯蔵され必要に応じて分解されます。

このように、ココナッツオイルの主成分である中鎖脂肪酸は、一般の油脂と比べると速やかに消化・吸収されるため、効率のよいエネルギー源となり、脂肪として蓄積されにくいといった傾向があります。これが、ココナッツオイルがヒトの身体によいと考えられている所以であります。

しかし本当にそうなのかしら???

ココナッツオイルを摂っても太らないの?健康にいいの??

 

次回は『ココナッツオイルは本当に健康に良いのか!?』の続きを具体的に、科学的根拠を元にして解説していきたいと思います。

皆さん、それまでグッバーーーーーーイ♡