長寿遺伝子❝テロメア❞を守れ!! ~老化やがんから身体を守る方法①~
「いつまでも、若々しく健康でありたい・・・」そんな、果てない願い持った事、ありませんか?
今回は、そんな願いを叶える研究である、長寿遺伝子『テロメア』についてお話していきたいと思っています。
命の回数券テロメア
“テロメア”とは、身体を作る染色体の末端に付いている保護キャップで、染色体の末端が「擦り切れない」ようにする作用がります。靴ひもの両端についているプラスチック製の覆い(アグレット)に例えられています。テロメアは、細胞分裂が起こるたびに短くなり、なくなってしまうと細胞分裂が停止して細胞は死滅します。つまり、これが細胞の老化です。
ところがテロメアを伸ばして細胞から若返る方法があり、がんや動脈硬化を防げる可能性もあるという論文が散見されています。それは日常で実践できる生活習慣(食事、運動、睡眠など)によってテロメアを伸ばせるという研究です。
しかしこのテロメア長は、組織により短縮速度が異なること、テロメア長に個人差が大きいことをが知られています。
NIKKEI STYLEより引用
テロメアが短いと、“がんになり易い”
40代以降に発症するがんはテロメアが関連していると言われています。テロメアが短くなってくると、染色体がど不安定になり、遺伝子の変異が起きやすいという状態に陥ります。これは、“がんになり易い”と言い変えることが出来るのです。
食道がん、口腔がん、膵臓がん、皮膚がん、肝硬変、肝がん、などが挙げられます。
テロメアと脳の老化の関連生
テロメアの短縮が脳の老化と関連していると言われており、テロメアが減って短くなった人ほど、脳が萎縮していたのです。特に、記憶をつかさどる海馬の萎縮が顕著であったというのです。このテロメアの短縮は認知症とも関連しているといわれているのです。
テロメアが短いと心疾患リスクも高まる
テロメアの短縮は心血管疾患のリスクにも関連していると考えれら、テロメアが短いと、動脈硬化を招き、冠動脈疾患を発症するリスクが高いと言われています。狭心症、心筋梗塞などが挙げられます。
テロメアと“見た目年齢”の関係
テロメアが短いと、“見た目年齢”が高く、老けて見られるという事も示唆されており、さらに、この“見た目年齢”は寿命にも関連していて、見た目が若いほど長寿である可能性が高いというのです。
同じ遺伝子である、双子(ふたご)間の見た目年齢が実年齢とかけ離れているほど、双子のうち、より年老いて見えるほうが先に死亡する可能性が大きいようだったという研究結果もあります。
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テロメアを短くさせている原因は何か
- 強いストレスや心配性傾向の強い人
- 飲酒
- 喫煙
- 糖尿病
などが挙げられますが、テロメアの短小化と最も関係しているのは、精神的ストレスにとの関連性です。
家族との死別、離婚、金銭問題などの大きなショックやストレスによって、テロメアは短くなると言われています。また、飲酒や喫煙は口腔内や喉、気管支、食道などの細胞にストレスを掛けていると考えらているのです。
テロメアを伸長させるには!?
テロメアを伸ばす働きのある『テロメラーゼ』
生物はテロメアを再生する働きも備えており、『“テロメラーゼ”という酵素が作用することで、テロメアDNAが作り出され伸長する』と言われています。皮膚や血管、血液など細胞組織によって条件は異なるりますが、細胞分裂による「引き算」とテロメラーゼの働きによる「足し算」でテロメアの長さが決まるのです。
テロメアを短縮させないようにする
これは、テロメアを短小化する原因を除去すれば良いわけですが・・・。ストレスをためない生活なんて、この現代社会では無理難題ですよね!
また、どういった食生活にしたらテロメアが短縮しないのか?非常に気になる点です。
次回のブログでは、このテロメアーゼを効率的に作り出す方法と、テロメアを短小化させないようにする、食生活やストレス軽減について、お話しようと思っております。
それでは皆さまが、「若々しく健康的な生活を送れるように・・・」
そのお手伝いが出来れるように、今後もブログでお伝えしていきますね(^^)