「野菜をそのまま丸ごと食べるより、野菜ジュースを飲んだ方が効率的なのか!?」を検証してみた。
みなさん、こんにちは!
野菜や果物を食べる代わりに、自家製野菜ジュースを飲んでる方、手を挙げて下さーい!
おやおや、、、ちらほろ見うけられますね…。
ちょっと待ってくださいよー。コンビニやスーパーで売っている野菜ジュース、あれは、『自家製野菜ジュース』ではないですよ。
市販されている野菜ジュースは、万人が飲みやすいように加糖されていて糖質量が多いので、注意が必要です。
今回私がお話したい内容は、ご自宅や健康志向のカフェなどで、その場でジューサーやミキサーなどを使用して作る、『自家製生野菜ジュース』についてです。
この『自家製生野菜ジュース』に関しては、色々疑問を持っていたんです。
- 例えば、ミキサーとジューサー、どっちを使用してジュースを作ったらいいのか?ミキサーとジューサに違いはあるのか?
- 野菜を丸ごと食べるより、自家製ジュースにした方が効果的に効率よく野菜の栄養素や繊維質をとることが出来るのではないか??
実際のところ、どうなんだろう??
と思って論文を探していたら、こんな研究論文を見つけたので、ご報告しますね。
生野菜ジュースの作り方の違いで抗酸化物質などの濃度に違いが認められた!
ミキサーやジューサーなどを使った異なる3通りの作り方で比較した結果、野菜ジュースの抗酸化物質や植物性化合物の濃度に差が認められたという研究で、米テキサスA&M大学のBhimanagouda Patil氏らの研究で発表されました(「ACS Food Science & Technology」に12月18日掲載)
自家製野菜ジュース作りのための調理器具にはいくつかあり、それぞれ特徴があります。
- ミキサー:野菜を回転ブレードで粉砕し、作られたジュースは食物繊維が豊富で濃厚。
- 高速遠心分離式ジューサー:野菜を素早く粉砕して食物繊維を分離する器具で、薄めのジュースになります。
- 低速ジューサー:回転が低速であるために、これらの方法の中で最も熱産生が少ないことが特徴。ジュースを作る時に発生する熱は、生野菜が持っている植物性化合物などの含有量を変えてしまう可能性があるので、高速ジューサーに比べ、低速ジューサーは高い栄養価が維持したままジュースを作ることができると言われています。
ミキサーが優れていた点
- αアミラーゼ阻害作用のある化合物の含有量が多かった。αアミラーゼを阻害することは、食後の血糖値の急な上昇の抑制につながる。
ジューサーが優れていた点
- 抗酸化物質とフェノール類の含有量はミキサーよりもジューサーで作られた野菜ジュースの方が優れていた。特に、低速ジューサーで作られたジュースは含有量のレベルが高かった。
こちらの研究を指示したPatil氏らは、これら3種類の調理器具を用いて、ケールやビーツ、ニンジン、カリフラワーなど19種類の野菜ジュースを作り栄養価を分析しました。その結果、どの調理器具を使っても全ての栄養素をまんべんなく多く含む野菜ジュースを作ることはできず、総合的に最も優れている調理法は特定されなかった。というのです。
ミキサーやジューサーを使用して野菜をそのまま丸ごと、ジュースにする飲み方には一長一短があるようです。
野菜の栄養価を逃がさず、摂取する方法として最もよいのは、『ジュースにしないでそのまま食べる』と言うのが、一番効果的だそうです。
栄養価だけでなく、その方が腸の善玉菌を増やす食物繊維をより多く摂取できるのだそうです。
結局、野菜をジュースにするよりも、野菜を丸ごと食べる方を強くススメます!と言う研究結果でした。
でも、野菜が苦手で丸ごと食べることが出来ない、、、という人の場合には、ジュースにして野菜を摂りやすくすることをおススメします。しかも、砂糖入りのジュースを飲むよりは、自家製の野菜ジュースを飲む方が健康にとってはいいこと、間違いなしです。
参考
ケアネット