歯周病が全身病の原因! ~歯周病を改善する方法とは!?~
皆さん、“歯周病”ってご存知ですか?最近、テレビコマーシャルでも「歯周病予防」という言葉をよく耳にすると思います。 “歯周病”とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性の病気です。歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします。痛みはほとんどないそうです。そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。 朝起きたとき、口の中がネバネバする。
- 歯磨き中に出血する。
- 口臭が気になる。
- 歯肉がむずがゆい、痛い。
- 歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
- かたい物が噛みにくい。
- 歯が長くなったような気がする。
- 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる
上記の項目が3つ以上当てはまる方は、歯周病の疑いがあります。
歯周病は認知症、心血管疾患など全身病と深く関連!
この “歯周病”、厚生労働省が定期的に発表している近年の「歯科疾患実態調査」によれば、35歳以上の大人の約8割が歯周病を抱えています。
歯周病のコワさは、歯を失うことだけではなく、全身の病気の原因になることが、国内外の研究で明らかになってきたのです。糖尿病をはじめ、脳血管障害、心臓病・動脈硬化、肺炎、メタボリック症候群……。歯周病は全身の病気と深く関係しているのです。また、アルツハイマーの発症と歯周病とが関連があるとも言われています。*1
さぁ、今回は、歯周病にならないように、または悪化させないようにするにはどうしたらいいのか!?科学的根拠を元にした情報をお伝えしますね!
歯磨き・歯科検診に続く予防策「バクテリアセラピー」
歯周病の治療を専門とする若林 健史氏(日本歯周病学会理事・専門医・指導医/日本大学 客員教授)は、『口腔内に生息する細菌が全身の健康に影響する、歯周病もむし歯も子供の頃からの感染予防が重要である』と言っています。
歯周病の予防策は
- 歯磨き
歯磨きにはコツがあるそうです。食事後に歯磨きを行うのが理想的だそうですね。しかし一番重要なのは、就寝前に10分から20分かけてブラッシングを行う事だそうです。さらに歯ブラシだけでなく、フロスなどを使用して歯間もお掃除したほうが良いですね!詳しい歯磨き方法は下記のリンクからどうぞ♪
- 歯医者さんでの定期健診
3か月から6か月に1度は受診して、プラークコントロールを行った方が良いです。やはり、プロの手を勝るものはないのでしょうか? - バクテリアセラピー
バクテリアセラピーとは、“口の中にいる善玉菌を増やし、むし歯菌・歯周病菌を減らす”もので、抗菌薬による薬物治療と比較した場合、① 効果が持続する、② 耐性がない、③ 安全である、という優位な点があります。
バクテリアセラピーのひとつ、「ロイテリ菌」が注目!!
坂本 紗有見氏(銀座並木通りさゆみ矯正歯科デンタルクリニック81 院長)は、「バクテリアセラピーにはロイテリ菌が有用である」と提唱されています。ロイテリ菌は、バクテリアセラピー研究で有名なスウェーデンのカロリンスカ研究所・医科大学と特許を持つBio Gaia社が、提携して研究を進めていて、ペルー人の母乳から発見されたものだそうです。日本人は7人に1人が保有するが、そのほかの先進国のヒトから検出されることは少なく、米国人はまったく保有していないとのこと。
世界100以上の国と地域で使用実績があり、200以上の臨床研究が発表される一方、副作用の報告は1件もないのだそうです。
ロイテリ菌は体内で「ロイテリン」という有害な菌を抑える物質を生成し、歯周病菌の増殖を抑制する効果が期待できる。歯周病患者を対象とした二重盲検ランダム化比較試験において、ロイテリ菌とプラセボをそれぞれ30日間摂取した群を比較したところ、ロイテリ菌摂取群は、プラーク有りの患者数、歯茎の出血有りの患者数などが減少し、プラセボ摂取群に対し有意差が認められた*2。
ロイテリ菌は市販されている、ヨーグルトに含まれているそうです。ロイテリ菌の良いところは、副作用がまったくないというところです。気軽にロイテリ菌摂取、初めてみてはいかがですか?