コーヒー摂取で健康な身体を手に入れる!?
1日5杯未満のコーヒーで死亡リスクが低下する!
コホート研究とは
ある特性(生活習慣や検診の受診歴など)をもった集団(これを「コホート」という)に対して疾患の罹患や死亡などを追跡することによって、その特性と疾患のリスクとの関連を明らかにする研究。例えば、自発的にがん検診を受診した群と受診しなかった群とで、その後の当該がん死亡率を比較する。無作為化比較対照試験の各群をコホートと表現することもあるが、一般的にがん検診のコホート研究は、受診率の高い集団と低い集団との比較、あるいは、単一コホートの中で受診群と未受診群の死亡率を比較評価するものを指す。
コーヒーの効果と効能
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男女共に、コーヒー5杯/日未満の摂取が全死因死亡率を低下させた。しかし、コーヒー摂取量が5杯/日以上ではその効果が低くなった。
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男性では、がん以外の主な死因による死亡で予防効果を発揮した。
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女性では、1~2杯/日のコーヒー摂取によって心臓病による死亡リスクが減少したが、5杯/日以上のコーヒー摂取では逆に心疾患リスクが増加した。
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男女共に、がんの発症率はコーヒー摂取とは関連が認められなかった。
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男女とも、コーヒ摂取によって大腸がんリスクは低下しなかった。
- 女性では、1日3杯以上のコーヒー摂取で、結腸がんのリスクを低下させた。*2
- コーヒーやお茶の摂取で糖尿病発症リスクを抑制することが出来る。
- 55歳未満のアジア人において、緑茶の摂取は空腹時血糖(FBG)を低下させる可能性がある。*3
- 烏龍茶、紅茶、コーヒーには空腹時低血糖を低下させる働きは認めなかった。
- カフェインには脂肪燃焼効果があるため、運動前にカフェインと摂取すると運動効果がアップする
これだけは気を付けて!! コーヒは睡眠障害を招く!
“病気を防ぐ”という観点からは非常に効果の高いコーヒーですが、コーヒー摂取に関して注意を払いたい局面もあります。
コーヒーに含まれるカフェインは、神経系に強い影響を与える刺激物です。
「仕事を終えた帰り道にマグカップ1杯のコーヒーを飲むと、睡眠に悪影響が生まれ、その影響力は寝る前にカフェインを摂取する場合と同等と思われる」という報告もあります。
ある実験では、複数の被験者に異なるタイミング(寝る間際、寝る3時間前、寝る6時間前)でカフェインを摂取ところ、全員の睡眠が大幅に阻害されたことがはっきりと数値に表れたそうです。要するに、寝る直前はおろか、寝る6時間前であっても、カフェインを含むコーヒーやお茶を飲めば睡眠が阻害されることが明らかなのです。
しかも、カフェインを摂取すると身体も心も上向きにさせます。つまり中毒性があるのです。
カフェインの半減期(一定時間(例:12時間)が過ぎた後でも、まだその半分の量が体内で活動しているという意味)は、8時間だと言います。ですから、寝る6時間前に摂取したカフェインでも、半分以上は体内に残っているという事になります。
カフェインの多量摂取や、就寝前のカフェイン摂取によって、睡眠妨害を招いているのは、まぎれもない事実なのです。
コーヒーと上手に付き合う方法
コーヒーは、心血管疾患や糖尿病のリスクを低下させますし、元気の源として働いてくれます。その恩恵を最大限発揮するには、どんな方法があるでしょう?
- 体内に残留しない頻度で摂取するよう身体を慣らす必要がある。
- 午前中にコーヒーを摂取して、身体のリズムを整えましょう。
- コーヒーは午後2時以降は摂取しないようにしましょう。
コーヒーは、カフェインだけでなく、抗酸化成分の一種であるクロロゲン酸を含んでいます。この抗酸化作用がアンチエイジングに効果がある、美肌作用やシミの予防にもなると言われています。
また、フランス料理のコースの一番最後にでてくる、あれ、、、思い出してみてください・・・。コースの最後にエスプレッソが出てきますよね?
実はコーヒーには、消化液の分泌を促し、消化を促進してくれる作用もあるのです。
また、カフェインが睡眠中枢に働きかけるのは、摂取してから20〜30分後です。なので、昼寝の直前にコーヒーを飲むとちょうどいいタイミングで脳を覚醒させてくれ、スッキリ目覚めることができるんです。
ですから、昼食の最後にコーヒーを摂取するのはおススメできます。
「昼寝をしたいけれど、眠るとなかなか起きられない…」という方でも、安心ですね。
コーヒーと上手に付き合えば、コーヒーの効能や効果を最大限発揮する事ができるんです。けれど、くれぐれも深夜、就寝前に飲むのは避けましょうね♩