お菓子が止められない!!そんなアナタ、もしかしたら‟幸福物質”が足りていないからかも・・・
『お菓子が止められない!』
そうおっしゃる患者さんは、いっぱいいらっしゃいます。
かくゆう、当院の院長も暇があればお菓子を頬張っています(笑)
クッキーやお煎餅を食べながら、院内をウロウロうろついています・・・。
そうなんです!!
どんな偉い人だって、優秀な人だって、イケメンだって、美人だって、
お菓子は止められないんです・・・。
お菓子を食べるのはダメな事なの??
お菓子の主成分である糖質の摂りすぎが、糖尿病、動脈硬化、心血管疾患、肥満など、、、様々な病気の原因であるという事が多くの研究から証明されています。
- 糖質の過剰摂取
糖質(炭水化物)は、動脈硬化、糖尿病、心血管疾患、肥満など、様々な病気を引き起こす原因となっていることは多くの研究結果から証明されています。 -
AGEを増やす食品
AGEとは、老化の真犯人とも言われる悪性物質で、高温調理によって食品に増えることがわかっています。
ポテトチップスには「アクリルアミド」という発がん性の高い物質が大量に含まれています。アクリルアミドはAGEの1つです。もともとアクリルアミドは工業用に広く使われていた物質で、がんや繁殖障害を起こすことが知られていました。そのため、あくまで「公害問題」として実態を調査していたスウェーデンで、食品中にもアクリルアミドが存在することが偶然にわかったのです。
とくに、120度くらいの高温で加熱した炭水化物(イモ類や小麦粉、米粉など)に大量に「アクリルアミド」含まれることがわかりました。つまり、ポテトチップスやドーナツ、油で揚げたスナック菓子などには、アクリルアミドがいっぱい入っているということです。 - 変性した脂質
変性した脂質は、古くなった油、つまり調理して時間が経った食べ物に多く見られます。脂質は変性することで毒性が強くなっていきます。その典型が酸化した「過酸化脂質」です。発がん物質と考えられており、酸化LDLを使い、動脈硬化の原因となります。過酸化脂質は、私たちの体内でもつくられますし、食品にも含まれています。とくに、油で調理して時間が経過した食べ物に大量に含まれます。スーパーやコンビニで売られている揚げ物は、調理後ずいぶん時間が経っています。揚げ物を食べたい時は、とんかつ屋さんなどで ‟揚げたて” を食べるようにしましょう。 酸化した質の悪い油を摂取していれば、消化器に直接の症状が現れるだけでなく、長期的には細胞1個1個を覆う細胞膜をも変質させます。
炭水化物の多いお菓子とは!?
さて問題です!!!
この中で、もっとも炭水化物が多いお菓子は何でしょ~?
まぁ、だいたい予想は付きそうな選手権ですが・・・。
カロリーではく、炭水化物の量ですから、そこはお間違いのないように♩
じゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃーーーーーーーーーーーん!!
よく考えてみると、
せんべいを6枚食べたら、大福の炭水化物量を超えてしまうんですよね?
大福1個と、せんべい6枚、クッキー9枚、ドーナツ2個、
皆さんだったら、どれを選びますか?
‟食べこたえがある”という観点で考えると、どれでしょう?
ただ、ショートケーキやクッキー、カステラには、炭水化物のほかに、
“トランス脂肪酸”という、悪魔のような不飽和脂肪酸が含まれていて、
これは、体に害を及ぼすという事が報告されているので、なるべく控えるようにした方が良いと思います。
スナック菓子が止められない・・・
これは、患者さんだけでなく老若男女問わず抱いている悩みでしょう・・・。
いったん、ポテトチップスの袋を開けたら、もう、、、
『止められない、止まれない~!! 〇〇ビー、かっ〇えびせ〇!!』
ポテトチップスをはじめとしたスナック菓子は、“油脂” 、“塩” 、“炭水化物”が主成分です。この3つがタッグを組むと、‟最強の食材”となります。
何が最強か、って???
それは、中毒症状を引き起こす最強タッグなのです。
食べだしたら止まらない。ダメだと分かっていても止められない。
この最強タッグは、ニコチンやアルコール、麻薬と同じように一種の中毒症状を引き起こすのです。
なので、『悪いと分かっていても止められない』のです。
「止められない、止まらない♩」、この時、脳内では何が起こっているのか!?
普通、人間や動物は、カロリーが足りたところで自然に食欲が収まって、食べるのをやめます。ところが、濃縮された油や砂糖を与えると、食欲にブレーキがかからず、ぐんぐん食べてしまうのです。
このとき脳内で何が起こっているかというと、、、『報酬系』という神経回路が働いているのです。
報酬系は、中脳の「腹側被蓋野(ふくそくひがいや)」という部位から前脳の「側坐核(そくざかく)」へ伸びるドーパミン神経系の働きで、もっと欲しいという感覚を作り出す脳内回路のことです。
油や砂糖は、こういった嗜好品や薬物と同類の強烈な切望感を、脳内に生み出しているのです。これに連動して、神経伝達物質の一つである“ベータエンドルフィン”の分泌も幸福感・満足感をもたらすのですよ。
スナック菓子やお菓子の量を少しずつ減らして、代替えするのがよい
突然、「お菓子を止めなさい!」と言われても、止められません。
だって、中毒になっているからです。
なので、少しずつ減らしていきましょう。
- 包装されたお菓子は、食べる分量だけお皿に盛って食べる。
- 小腹が空いたら、スナック菓子でなく、果物やナッツへの代替えする。
- そもそも、お菓子を買わない。家にお菓子を常備しない。
皆さん、少しずつでよいのでお菓子の摂取を控えていきましょう!
私も頑張ります!!
幡院長も頑張ります!!
幸福物質 “エンドルフィン”を出すなら、スナック菓子からではなく、
友達との交流のひと時、運動をしている時の楽しみ、恋人と一緒にいる時の幸福感からエンドルフィンを出しましょう~ ♩
よく、「恋をすると、食事が喉を通らない!」なんて言いません? それはきっと、心が幸福度や満足感で満ちているからです。スナック菓子によるエンドルフィンに頼らなくていいからですよね? でも、失恋をしたり、仕事でうまくいかない事があるとストレスが溜まってドカ食い・・・なんてこと、ありませんか?
それはきっと、食べることに集中してイやな事を忘れるため、そしてお菓子のエンドルフィンによって心を満足させるからなのでしょうね・・・。
さぁ~~!!
これからは、スナック菓子のエンドルフィンに頼らず、自ら幸福度、満足度を上げるように活動していきましょう!!
あっ (^^;)
もしかしたら、幡院長も幸せではないのかも・・・(笑)
何故?????
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