ペットを飼うと病気になりやすい!?
皆さん、ペットは飼ってますか?
私の実家には、大型犬と小型犬の2匹の犬を飼っています。
最近、ペットブームですからね~。
特に、ねこブームらしいです。にゃん(*´▽`*)
ペットと病気の関連性について、考えた事ありますか?
ペットを飼っていたほうが、認知症になりにくいと言われている一方、こんな論文を発見したので、ご報告しますね!
ネコを飼っている女性は、肺がんになるリスクが高い!!
日本ではペットを飼っている人は多く、ここ数年はネコがイヌを上回っているそうです。今回、米国ジョージアサザン大学のAtin Adhikari氏らは、米国の全国コホートにおける18年間の追跡調査で、ネコを飼っている女性は飼っていない女性に比べ、肺がん死亡率が2.85倍と有意に高かったという事を報告しました。
ペットによるこの影響は、喫煙やアトピー性疾患の交絡によって説明されないといので、ペットしてネコを飼っているという、単独の因子で肺がんの疾病率が高くなるというので、驚きです!!*1
この研究の対象は、1988~94年の米国国民健康栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey:NHANES)IIIにおいて、ペット所有に関する質問に回答した19歳以上の1万3,725人で、2010年12月31日まで追跡調査を行ったそうです。
結果は以下の通りです↓
- 対象者の約43%がペットを飼っており、20.4%がネコ、4.6%が鳥を飼っていた。
- 18万3,094人の追跡期間中に肺がんで213人が死亡し、肺がん特異的死亡率は1,000人年当たり1.00であった。
- 喫煙・飲酒・身体活動・BMI・アトピー性疾患歴・血清中コチニンについて調整後、女性では、ペット所有者は非所有者に比べて、肺がん死亡率が2倍以上であった(ハザード比[HR]:2.31、95%信頼区間:1.41~3.79)。
- ペット別の肺がん発症率は、ネコが2.85倍(1.62~5.01)、鳥が2.67倍(0.68~10.5)、イヌが1.01倍(0.57~1.77)で、ネコおよび鳥の所有がこの関連に大きく起因していた。
- 男性では、ペットの有無やペットの種類にかかわらず、有意な関連はみられなかった。
こんな、愛くるしい表情をされたら、たまりませんよね~(*´▽`*)
きゃわいい~!!!
ペットとのキスでピロリ菌に感染する!?
胃がんを引きおこす原因とされている、「ヘリコバクター・ハイルマニイ」(以下、ハイルマニイ)と呼ばれる細菌、ご存知ですか?
この細菌は、胃がんの原因として知られるピロリ菌の亜種にあたり、胃MALTリンパ腫という胃がんの一種を発症させると考えられているのです。
この、ハイルマニイは主に犬やネコ、豚など、ペットや家畜として飼われている身近な動物から感染すると考えられており、「ペットを飼っていることは、現状分かっている唯一の危険因子だ」と指摘する専門家もいます。
以前からペットを飼うことで感染の危険があることは言われてきた。'94年のドイツ人研究者らの論文によると、ハイルマニイ陽性患者125人のうち、7割が動物との接触歴があったというそうです。しかも厄介なことにこの細菌は感染力や毒性も強いのだそうです。
では、ペット愛好家を脅かすハイルマニイは、どんな時に人に感染してしまうのか。
まず、最も危険性が高いのが口の周りをペットに舐められる行為だ。もちろん、ペットとのキスも危ない。感染している犬やネコを見た目で見分けることができればいいが、それも難しい。
「細菌を持っているペットとの濃厚な接触、つまり口の周りを舐められたり、口移しで食べ物を与えたりといった行為で感染することがあります。特に粘膜と粘膜とが触れるほどの濃厚な接触は、感染の確率が高くなります」*2
ただ、ペットに顔を舐められないように気をつけていれば安心かというと、それだけでは完全に防ぐことはできない。直接的な接触ではなくとも、間接的に感染することもあるという事ですから、完全に感染を防御するのは難しそうですね・・・。
どうしてネコを飼っている、肺がんになり易いのか・・・。この疑問は完全に払拭されていませんが、やはり、キスをするなら、人間同士が一番ですよね~♩
ペットに愛情を注ぐのも大切ですが、近くにいる家族や恋人に愛情をたっぷり注いであげて下さいね♡
原著論文はこちら
Adhikari A, et al. Environ Res. 2019;173:379-386. [Epub ahead of print]