現役メディカルスタッフが語る!!健康な身体と心を手に入れる極意

循環器専門病院に勤務するメディカルスタッフ(健康オタク)が、最強の身体と心を手に入れるための方法を伝授します!巷のうわさ話ではない、科学的根拠(Evidence)に基づいた健康法を医療専門家の視点から徹底的に語ります。

やはり和食はダイエットに効果があった!!

みなさん、こんにちは(^^)

今年も気付けば師走・・・。新型コロナの影響により例年のように外食したりイベントごとにはせ参じたり出来ない状況下ではありますが、、、やはりこの季節、クリスマスにはお肉料理やケーキ、年末年始になるとおせち料理に鍋料理、、、あぁぁぁ、食べ過ぎてしまいそう!

しかも私、最近お腹周りの脂肪も気になってきました。年のせいですかね・・・。

年のせいになんてしたくないーーー!!!そう、私は永遠の27歳☆彡


皆さんはお腹の肉、つまめますか?私はつまめます(笑)。

でも、「お腹の肉、つまめないから大丈夫ーーー!」って、安心するのは、時期尚早かも・・・。

脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪の2種類があるのをご存知ですか?この2種類の特徴や働きを挙げると、

  • 皮下脂肪:長期的なエネルギーの備蓄や放出(摂取・消費カロリーバランスにゆっ
         くりと対応する)をします。腰まわり、おしり、太ももなど皮膚の下
         に蓄積(しっかりとつまむことができる)します。体温の保持、他に
         外からの衝撃をやわらげるクッションの役割。この皮下脂肪は男性と
         比較すると女性に多い理由は、子宮や卵巣などと言った臓器を脂肪で
         守る働きもあるためといわれています。

  • 内臓脂肪:エネルギーの一時的な貯蔵(摂取・消費カロリーバランスに迅速に反
         応する)の機能を担っています。内臓のまわりの腸間膜(ちょうかん
         まく)に蓄積(外からつまむことができない)して、内臓を正しい位
         置に保ったり、衝撃をやわらげるクッションの役割を持っています。

内臓脂肪は、日々の活動に使われるエネルギーを簡単に速やかに出し入れできる普通預金。そして皮下脂肪は、エネルギーを長期的に備える定期預金にたとえることができます。

内臓脂肪が怖いのは、内臓脂肪の蓄積レベルが高いと、糖尿病や脂質異常症(高コレステロール血症)、高血圧などリスクを高め、ひいては動脈硬化、心血管疾患を発症する原因にもなり得るからです。

しかし、内臓脂肪はとても素直で、従順です。皮下脂肪に比べて代謝が早く、蓄積もしやすいですが、食事制限や運動を心がけるだけで比較的減りやすいことが知られています。日々の生活を見直すことによって、脂肪を減らすことができます。つまり、食事の内容、適度運動を心掛けることで、このにっくき脂肪を減少させることが出来ます。

お金だったら、どれだけ貯金があってもウハウハですよね? でも、脂肪の貯金が多すぎると健康を害する要因にもつながりますから、用心したほうが良いですよ~。

そんな内臓脂肪を撃退したいアナタに、とってもいい記事を見つけたのでご報告しますね!

 

和食で内臓脂肪が減少!

「和食(Washoku)」が、日本の伝統的な食文化として、ユネスコ無形文化遺産に登録されたのは2013年。その健康効果には世界的に注目が集まっているが、ヒトの内臓脂肪蓄積に与える影響やメカニズムについては不明でした。

 今回、坂根 直樹氏(京都医療センター 臨床研究センター 予防医学研究室長)、高瀬 秀人氏(花王株式会社 生物科学研究所)らの研究グループは、日本の伝統に基づく食事が、内臓脂肪面積あるいはGIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)分泌に及ぼす効果を調査しました。*1

 
同ループは、これまでの研究で、1万1,438人の内臓脂肪と食習慣、さらに579人の3日間の食事記録と食習慣を調査した。それらのデータを詳細に解析した結果、
「タンパク質/脂肪比≒1.0」「食物繊維/炭水化物比≧0.063」「ω-3脂肪酸/脂肪比≧0.054」これら3つの条件が、内臓脂肪蓄積の予防と関連することが明らかになった。*2と述べています。
坂根氏らは、この3つの比を取り入れた日本食を「スマート和食」と呼び、スマート和食と現代食が内臓脂肪蓄積に与える影響について、クロスオーバー試験で調査しています。
 
結果
  • 対象は21人の過体重あるいは肥満の男性(平均年齢:41.0 ± 9.0 歳、平均BMI:25.2 ± 2.0 kg/m2)。
  • 単回の食事負荷試験で、食後0、30、60、120、180、240分におけるGIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)の曲線下面積(AUC)を算出した。
  • スマート和食では、現代食と比べ、食後GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)濃度が有意に低かった(AUC:700.0 ± 208.0pmol/L・4 h vs.1117.0 ± 351.4 pmol/L・4 h、p <0.05)。
  • 一方、同時に測定した血糖、中性脂肪インスリン、GLP-1、peptide YY、グレリンでは、両群間で差を認めなかった。
  • 2週間にわたるスマート和食の介入では、内臓脂肪だけでなく、LDL-コレステロール中性脂肪HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)値が有意に減少した。


 これらの結果から、スマート和食は、おそらくグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド分泌の抑制を介して、過体重/肥満男性の内臓脂肪面積を低下させ、代謝パラメーターを改善する可能性が示された。

 

GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)とは?

GIPとは「インクレチン」という、小腸から分泌されるホルモンのひとつです。通常、我々人間は、食事を摂取することによって血糖値が上昇すると、腸からインクレチンが血液中に分泌され、それが膵臓のβ細胞に働きかけインスリンの分泌を促し血糖を下げることとなるのです。その後の研究の積み重ねにより、インクレチンは、GLP-1(グルカゴン様ペプチド:Glucgon-like peptide-1)とGIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド:Glucose-dependent insulinotropic polypeptide)という2つのホルモンであることが証明されました。

つまり、GIPとはインスリン分泌を促す作用のあるホルモンと解釈できます。インスリンが分泌されないと、血液の中は高血糖のまま維持され、糖尿病を引き起こす原因になります。

 

www.club-dm.jp



 今回の結果より、GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)が和食の内臓脂肪低減効果のメカニズムに関与していることが示唆された。

ポッコリお腹を何とかしたいという患者さんはたくさんいます。

  1. 食事では、脂質を減らしてタンパク質を増やす。
  2. 糖質を摂る前に野菜・きのこ・海藻類などの食物繊維をたっぷり摂る。
  3. 脂質を摂るならω-3系脂肪酸を積極的に摂る。

という3つのポイントが大事です!

早食い、お腹がいっぱいになるまで食べる、スナック菓子をよく食べるという要素は、内臓脂肪が高くなる原因にもなります。

お風呂上がりのアイスクリームって美味しいですよね~! 火照ったからだに甘くて冷たいアイス、、、これ至福のひと時です。スーパー銭湯に行った時のあの、コーヒーフロート、、、ほっぺが落ちそうに美味しい~。。。なんて言っている場合ではないですね(汗)。
アイルクリームって内臓脂肪を貯蔵しちゃいますから注意が必要。

 

内臓脂肪をチェックするにはどうしたらいいの⁈

皮下脂肪は手でお肉がつかめる、とか見た目でおおよその判断がつきますが、「内臓脂肪がどれくらい付いている?」なんてこと、私たちの目では分かりませんよね?

まぁ、ドラえもんの道具があれば可能かもしれませんが…笑

しかし、この内臓脂肪、みなみ野循環器病院の心臓CTドックでチェック出来ます!

内臓脂肪量、皮下脂肪、動脈硬化等のリスクなどなど…。当院の心臓ドッグで確認する事が出来ます!

www.mrso.jp

 

健康になる第一歩は、まずご自身の身体のことを知ることから始まります。一度ご自身の内臓脂肪・皮下脂肪、心臓の血管の様子を観察してみてはいかがですか?

 

原著論文はこちらSakane N, et al. Nutr J. 2019;18:52.

大豆製品(イソフラボン)が女性を冠動脈疾患の魔の手から救う!!

皆さん、こんにちは!

いつも読んでくださり、ありがとうございます。

 

皆さんは、豆腐や納豆、お味噌汁などの大豆製品をどのくらい摂っていますか?

イソフラボンブーム” も相まって、特に女性は大豆製品を積極的に食べてい方も多いのではないかと思います。

今回お伝えしたいブログの内容は、

イソフラボンを多く含む食品の定期的な摂取によって冠動脈疾患(狭心症心筋梗塞)の長期リスク低下を予測することが出来る」

という内容です。

特に若年女性(15歳~34歳の)の女性にとっては顕著にこのデータの有効性が示されたそうです(3件の主要な前向きコホート研究のプール解析)

 

3研究の参加者20万人超を臨床的に追跡、その期間中の480万人/年を解析したところ、豆腐を週1回以上摂取した群は月1回未満の群と比較して、調整後のCHDイベントのリスクが18%低下した(p=0.005)ことが明らかになった。

イソフラボンを豊富に含む食品全般の摂取でみると、同様のリスク低下は13%であった。
豆乳の摂取に関しては、同様のベネフィットは観察されなかった。

豆腐の摂取と冠動脈のリスク低下との関連は、主に、閉経前の若年女性およびホルモン療法(HT)を受けていない閉経後女性のベネフィットに大きく影響している。

Circulation誌オンライン版3月23日号

 

www.medscape.com

 

『心疾患の発症リスクが高い患者に対し、健康的な野菜中心の食事に加え、食事の要素として豆腐などの大豆製品を摂取するのは、意味のあることかもしれない』というメッセージを含んでいます。 

 

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 研究背景と結果

本試験集団は、1984~2012年に実施されたNHSに参加した女性7万4,241人、1991~2013年に実施されたNHS IIに参加した女性9万4,233人、1986~2012年に実施されたHPFSに参加した男性4万2,226人で構成された。

全参加者は、ベースライン時に心血管疾患、およびがんを有していなかった。

参加者は、検証済みの食事摂取頻度調査票(FFQ)に2~4年ごとに回答した。NHSでは1998年から、NHS IIでは1999年から、HPFSでは2002年から、FFQに豆乳摂取に関する質問が含まれるようになった。

研究者らは、FFQへの回答に基づき、代替健康食指数(AHEI:alternative healthy-eating index)を計算した。AHEIは、野菜、果物、全粒粉、加糖飲料およびフルーツジュース、ナッツ類および豆類、赤肉および加工肉、トランス型脂肪、長鎖n-3系脂肪酸、多価不飽和脂肪、ナトリウム、アルコールという11種類の食品または栄養素の摂取について要約したものである。

今回の研究において、豆腐および豆乳はAHEIの計算から除外された。

研究者らは、人口統計、人体測定、そして生活習慣の因子(たとえば体重、喫煙、身体活動、薬物やサプリメントの使用)、閉経状態、さまざまな閉経後HTや、心筋梗塞(MI)・糖尿病・高血圧・高コレステロール血症の既往および家族歴に関するデータを収集するため、2年ごとに追跡調査の質問票を送付した。

豆腐は有益だが豆乳はそうではない

追跡期間中の482万6,122人年において、非致死的心筋梗塞、または冠動脈疾患による死亡は8,359件記録された。追跡期間の中間時点で、参加者の4.1%が週1サービング以上の豆腐を摂取していた。

 

研究結果のまとめ

  1. イソフラボン摂取量の多さは、野菜摂取量の多さ、身体活動量の多さ、AHEIスコアの高さと関連した。

  2. 豆腐の摂取頻度が高かった群は、身体活動量が多く、AHEIスコアが高く、果物や野菜の摂取量が多く、肉類やトランス脂肪の摂取量が少ない傾向であった。

  3. 調整解析を行ったところ、イソフラボン摂取量は冠動脈疾患の発症率と逆相関した。(この多変量解析には、AHEIスコア、年齢、性別、人種、社会経済的状態、パートナーの教育レベル、喫煙状態、アルコール摂取量、身体活動量、マルチビタミンの使用、aspirinの使用、高血圧および高コレステロール血症の既往、MIの家族歴、閉経状態、閉経後HT、経口避妊薬の使用、BMI、推定総エネルギー摂取量が含まれた)

  4. 豆腐の摂取量と冠動脈疾患の発症率との間にも、有意な逆相関が観察された。豆乳についてはこのような有意な傾向は認められなかった

 

ちょっと驚いたのは、豆乳を摂っても冠動脈疾患の発症リスクは軽減されなかったという事実。

豆乳は簡易的にイソフラボンを摂取するというメリットがありますが、冠動脈疾患のシルクを減らすというところには至っていないようですね。

この理由に、“豆乳と豆腐の栄養プロファイルは異なる” という点が挙げられます。

「豆腐と異なり、豆乳にはCHDリスクに対するイソフラボンの保護的効果を一定程度妨げてしまうような糖類、乳化剤やその他の成分が添加されている可能性がある」ことが理由である。と述べる先生もいらっしゃいます。

また、野菜の摂取や身体活動量の多い人ほどイソフラボンの摂取量が多いという事は、“健康に気を遣っている方はイソフラボンの摂取量が多い” とも考えられます。

 

エストロゲン作用の可能性

さらなる解析において、豆腐摂取量が多いこと(週1サービング以上と摂取なしを比較)による有益な効果は、主に閉経前女性およびホルモン療法を受けていない閉経後女性における逆相関関係によってもたらされているが、ホルモン療法を受けている閉経後女性ではその関連は見いだされなかった(交互作用のp=0.002)。

  • 閉経前女性…HR:0.45、95%CI:0.16~1.23、傾向のp=0.02
  • ホルモン療法を受けたことのない閉経後女性…HR:0.51、95%CI:0.26~1.02、傾向のp=0.03
  • ホルモン療法を受けていた閉経後女性…HR:1.04、95%CI:0.76~1.42、傾向のp=0.87

 

つまり、閉経前の女性とホルモン療法を受けたことのない閉経後女性にとって、イソフラボンの冠動脈疾患リスクを減少させる効果は有効であったということです。

 

イソフラボンエストロゲンと類似しており、弱いエストロゲン作用を有することが知られている」

「動物およびヒトでの研究において、イソフラボンおよび/またはその代謝物は強力な抗酸化物質であり、血中脂質プロファイルを改善し、インスリン抵抗性を改善し、炎症を低下させることが見いだされている」。

 

今回の研究では、大豆製品(イソフラボン)の摂取が、特に若年女性にとって“冠動脈疾患の発症リスクを抑える”可能性があるということが分かりました。

以前から、イソフラボンが女性の健康に摂って良い。と言われてきましたが、どうやら冠動脈にとってもこの効果はありそうです。

また、、豆乳には "冠動脈疾患を抑える働き” は実証されていないという事も今回の研究で分かりました。

お鍋が美味しい季節になってきました。お鍋には欠かすことのできない“豆腐”。大豆製品を摂取するにはもってこいですね!

 

参考文献: 

https://www.medscape.com/viewarticle/928506

 

参照:

ケアネット

https://www.carenet.com/

果物の摂取量が多いほど、小児の喘息や鼻炎などのアレルギー症状を予防できる!?

皆さん、こんにちは(^^)

マイケルゆみこです。

わたくし、実家に犬を2匹(ボーダーコリーとポメラニアン)買っています。なのに、動物アレルギー・・・(;'∀')
犬とじゃれ合うと目がかゆくなったり、くしゃみも出て辛いんですよ~。

私が動物アレルギーを発症したのは、中学生のころ。
友達のご自宅で真っ白で大きなスピッツと遊んでいたとき、突然目が痒くなり、くしゃみの応酬…。あまりの症状に悪戦苦闘した時間が忘れられません。。。

 

読者の皆さんの中にもアレルギーで苦しんでいる方、もしくは、お子様が重度のアレルギー症状で悩まれている方も多いのではないでしょうか?

そんなお子様のアレルギー症状を“薬”でなく、普段の生活の中に存在する“ある食材”で軽減することが出来る!なんて聞いたら、ありがたいですよね。

 

今回ご紹介したい論文はコチラ

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

フルーツの摂取量が多いほど、呼吸器アレルギー症状を予防できる!?

この研究は、日本の小学生を対象とした研究で、フルーツの摂取量が多いほど、呼吸器アレルギー症状を予防できる可能性があるということを、滋賀県立小児保健医療センターの楠 隆氏らによる研究が明らかにしました(Pediatric allergy and immunology誌オンライン版2017年10月11日号の報告)。

以前より、食事パターンがアレルギー予防と関連するという報告がありました。それを受け、著者らは、滋賀県近江八幡市のすべての小学校において、前向きコホート研究を実施しました。

 

研究対象・方法 

対象は、7歳児(2011年時点)の759人。2011~14年までの4年連続で、アレルギー症状および食事に関するアンケートを両親に配布し、記入を依頼した。10歳時に、吸入アレルゲンに対する特異的免疫グロブリンEを測定した。調査期間中、参加者は4つの食品群(フルーツ、野菜、魚、豆)の低摂取群、中摂取群、高摂取群に分類された。オッズ比および95%信頼区間を推定するためにロジスティック回帰分析を行った。

研究結果
  • 両親が4年連続でアンケートに回答した合計520人の子供(68.5%)が分析対象となった。
  • 10歳時の喘息、鼻炎、その他アレルギー症状の有病率は、フルーツ摂取量の増加に伴って有意に減少した。
  • さらに、調査期間中のアレルギー症状の発症は、フルーツ摂取量の増加に伴い、有意に減少した(低摂取群33.3%、中摂取群28.3%、高摂取群14.3%、p for trend=0.01)。
  • 10歳時のブタクサに対する感作率は、フルーツ摂取量の増加に伴って有意に減少した(p for trend=0.046)。
  • 魚摂取と喘息の新規発症との関連を除き、他の3つの食品群に有意な影響は観察されなかった。

 

「食べ物でアトピーやアレルギーを予防できないか?」という疑問は、お子様をお持ちのご家族の方でしたら、日々悩みながら試行錯誤を続けているのではないでしょうか?

“食材でアレルギーを予防する”という手段は、いくつかの論文で散見されます。
今までにレビューされたものには、乳酸菌摂取によるアトピー性皮膚炎の治療や予防に効果があるとの報告がされています。

 

シンバイオティクスの摂取はアトピー性皮膚炎の治療に効果がある

プロバイオティクスとプレバイオティクスを同時に摂取するのがシンバイオティクス。この研究では“シンバイオティクスはアトピー性皮膚炎の治療に効果がある”と示唆されており、シンバイオティクス投与によるリスク(合併症や副作用)も少ないとされている。しかし、臨床の場では標準治療にはなっていないのが現状です。

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

プロバイオティクスはアトピー性皮膚炎を予防する

小児・若年者のアトピー性皮膚炎の予防にプロバイオティクスが効果があるというシステマティックレビュー。
ビフィズス菌(B.longum)CECT 7347、乳酸菌(Lactobacillus casei)CECT 9104を計109 CFU含むカプセル製剤(キャリアとしてマルトデキストリン使用)、またはプラセボ(マルトデキストリン)を毎日、12週間経口投与したところ、局所ステロイドの使用が有意に減少したそうです。

これは、プロバイオティクスのサプリメント(カプセル)での研究であり、単剤の乳酸菌より複数細菌株を摂取したほうが効果があるそうです。ただ、人種により結果に相違があるかもしれないとの見解もでています。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

  

身近な食材でアレルギー症状を改善できる!

7歳時点までのフルーツの摂取が多いほど、10歳時点で発症する呼吸器系アレルギーの発症を予防できる可能性が示唆されました。どうやら果物のポリフェノールと関連しているそうです。

しかし、果物(桃、リンゴ、キュウイ、メロンなど)に、アレルギー反応を示される方もいるので注意が必要です。
私はリンゴが好きで、毎朝リンゴをミキサーで絞って新鮮野菜ジュースにして愛飲していましたが、、、免疫検査をしたところ、リンゴアレルギーと発覚・・・(;'∀')
リンゴが大好きで今でも時々食べていますが、特段アレルギー症状は出ていません。喉もイガイガしませんし、目が痒くなったり、くしゃみが出ることもありません。症状には個人差がありますから、呼吸器症状などが出る場合は生命の危険性もありますから、リスクを避けるためにもそアレルゲンとなっている食材は絶った方がよいでしょう。

お子様がアトピー症状をお持ちで頭を抱えている方には、プロバイオティクスやシンバイオティクスの摂取に効果があるかもしれません。この最大のメリットは副作用がないという所につきます。試しやすい!tryしやすい!ということになりますね。

 

フルーツとプロバイオティクス、シンバイオティクスを摂取することで腸内環境改善にも繋がります。
んんん~!? もしかしたら、腸内環境・腸内フローラが “アレルギー発症の肝” なのかもしれませんね。

 

 

原著論文
Kusunoki T, et al. Pediatr Allergy Immunol. 2017 Oct 11. 
参考
ケアネット 

 

動物性たんぱく質を植物性タンパク質に置き換えると、長生きする!?

だんだんと寒さが厳しくなってきました。
読者の皆さんは、体調など崩されていませんか?
こういう時こそ、栄養価の高い食材を摂取して抵抗力をつけましょうね!
 
ところで、タンパク質はお肉や卵などの動物性食品から摂りますか?
それとも、お豆腐や納豆などの植物性食品から摂りますか?
もしくは、両方からバランスよく摂りますか?
 
どちらも、頑丈な体を作るには欠かせないタンパク減ですが、
お肉や卵、牛乳といった動物性タンパク質と、お豆腐や納豆、豆乳といった植物性タンパク質、いったいどんな割合でどれくらいの量を摂ったら健康的なのか?
疑問に思ったこといないでしょうか?
 
そんな、動物性たんぱく質と植物性タンパク質の摂取量に関する食事パターンが、人間の健康にどのような影響を及ぼすか?という内容についての論文を見つけたので、ご報告しますね。
 
今回ご紹介する論文は、米国立がん研究所(NCI)のJiaqi Huang氏らが「JAMA Internal Medicine」7月13日オンライン版に掲載されました。
 
原著論文はコチラ
 
 

普段の食事中の動物性タンパク質を植物性タンパク質に置き換えると、全死亡リスクが低下する!?


今回の研究では、1995年から2011年にかけて、食事パターンと健康に関する長期的な調査に参加した米国人男性23万7,036人と女性17万9,068人のデータを分析しました。

対象者の食事中に含まれるタンパク質の割合は、平均で約15%であり、そのうち40%は植物性、60%は動物性という結果でした。

 

 16年間の追跡調査の結果、男女ともに、植物性タンパク質の摂取が全死亡リスクの低下と関連する可能性が示されました。

  1. 1,000kcal当たりのタンパク質の摂取量を、動物性タンパク質から植物性タンパク質に10グラム置き換えるごとに、全死亡リスクが男性では12%、女性では14%低下した。

  2. 動物性タンパク質から摂取するエネルギーのうちの3%を植物性タンパク質に置き換えると、全死亡リスクが男女ともに10%低下し、心血管疾患による死亡リスクが、男性では11%、女性では12%低下することが明らかになった。

  3. 動物性タンパク質のうちでも、卵を植物性タンパク質に置き換えた場合に全死亡リスクが、男性で24%、女性で21%低下し、赤肉を植物性タンパク質に置き換えた場合には、それぞれ13%、15%低下した。


 動物性タンパク質をどんな食材に置き換えるかが、長生きの秘訣!

卵や赤肉の動物性タンパク質を、全粒穀物などの植物性タンパク質に置き換えると、死亡リスクが低下することが分かりました。

一方で、動物性タンパク質を、加糖飲料などの他の食品に置き換えた場合に全死亡リスクの低下がもたらされるかは不明です。

要は、卵や赤肉の摂取を制限する際には、健康的な代替品に置き換える事が重要という事です。

 

今回の研究結果から、心血管疾患による死亡の予防には、植物ベースの食事が有用であると示唆されました。赤身肉や卵などは貴重なタンパク質源のひとつですが、動物性タンパク質には飽和脂肪酸コレステロール、塩分などが多く含まれるとい懸念材料もあります。

一方、植物性タンパク質には、食物繊維やミネラル、ビタミンが豊富に含まれています。

また、また、今回の研究を行ったAlbanes氏らは、動物性タンパク質が体内で分解された後のアミノ酸は、動脈硬化や炎症を促している可能性を指摘しています。さらに、動物性タンパク質は、腸内細菌叢に影響を与える可能性があることも考えられるといいます。
Academy of Nutrition and Dietetics会長のConnie Diekman氏は、「植物性タンパク質の摂取が長生きにつながる理由にはさまざまなことが考えられる」と述べた上で、「肉のタンパク質には飽和脂肪やコレステロール、塩分などが多く含まれる一方で、植物性タンパク質には食物繊維や抗酸化物質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれている」と指摘しています。

 

原著論文はこちら

Huang J, et al. JAMA Intern Med. 2020 Jul 13. 

参照

ケアネット

2020年7月13日/HealthDayNews]Copyright (c) 2020 HealthDay. All rights reserved

咳には風邪薬よりはちみつが効くって本当!?

そろそろ寒くなってきましたよね~。
この季節になると気になるのが、風邪などの症状に伴う喉の痛みや咳。
皆さん、喉が痛いとき、咳が出る時、どのような対処をしていますか?

のど飴やトローチ、しょうが湯、ハチミツ、咳止め薬など、、、人によってその治療法は様々だと思います。

その気になる、喉の痛みや咳といった風邪の症状を、ハチミツで改善できるかもしれない!という論文を見つけたのでご報告しますね。

 

今回取り上げる論文は、英オックスフォード大学医学部のHibatullah Abuelgasim氏らにより、「BMJ Evidence-Based Medicine」8月18日オンライン版から。

 

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咳やのどの痛みには風邪薬よりもハチミツが効く!?

今のところ、風邪の根本的な治療法はありません。でも、喉の痛みや咳といった風邪の症状を蜂蜜で和らげられるかもしれない。そんな蜂蜜の有用性を裏付ける臨床試験データの分析結果が、英オックスフォード大学医学部のHibatullah Abuelgasim氏らにより、「BMJ Evidence-Based Medicine」8月18日オンライン版に報告されました。

市販の咳止めシロップや感冒薬および抗アレルギー薬、鎮痛薬などによる“通常のケア”を受けた成人や小児と比べて、蜂蜜を摂取した成人や小児の方が、咳の重症度や頻度が低かったというのです。

 

研究内容

2007年以降に実施された14件の臨床試験のデータを収集し分析。これらの試験のうち、小児のみを対象としたものは9件で、残りの5件には成人が対象に含まれていた。また、いずれの試験も、ハチミツの使用と感冒薬および咳止め薬またはプラセボの使用を比較検討したものだった。また、いずれの試験も、ハチミツの使用と感冒薬および咳止め薬またはプラセボの使用を比較検討したものだった。 

 

研究結果

解析の結果、ハチミツは通常ケアと比べて、風邪による諸症状の改善、特に、咳の重症度と頻度の軽減と有意に関連することが明らかになった。プラセボとの比較に関しては、対象試験の数が限られていたため、説得力のあるエビデンスを得るには至らず、Abuelgasim氏らは、結論を導き出すためには、より質の高いプラセボ対照試験が必要だとしている。 また、わずかながら咳以外の症状について検討した試験もあった。例えば、成人を対象に喉の炎症に対する蜂蜜の効果を検討した試験が1件あり、この試験では、蜂蜜が喉の回復を早める可能性が示されていた。

 

 今回の研究で対象としたほどんどが、咳症状に対するハチミツの効果について検討しています。ですから、『ハチミツが咳症状を和らげる』ことが、強力に裏付けされたと考えられます。

しかもハチミツは薬と違い、安全性の高い食べ物です。ハチミツに含まれるグルコン酸には殺菌作用があり、また強い殺菌力を持つ過酸化水素を作るグルコースオキシターゼという酵素も含まれています。このため、ダブルで殺菌効果を発揮するのです。喉の痛みや咳止め、口内炎などにも効果があるといわれています。

ただし、ハチミツは熱に弱いので、ハチミツの効能を直接身体や喉などの粘膜に届けるには、加熱せず(紅茶やお湯などに入れるのではなく)、ティースプーンなどでそのまま摂取するのをお勧めします。

 

どんなハチミツを選んだらいいのだろう?

市販されているハチミツには大きく分けて3種類あります。

純粋ハチミツ
天然成分100%の「純粋はちみつ」は、水分含有量23%以下、果糖・ぶどう糖の含有量が合計で60g/100g以上など、厳しい品質基準を満たしていることが特徴です。

ただし、中国産の一部などに見られる驚くほど安価な純粋はちみつは、成分に加工がされている可能性もあります。

加糖ハチミツ
あめ・果糖・ショ糖(砂糖)などを足した加工品が「加糖はちみつ」です。成分が水増しされているため、純粋はちみつと比較して栄養価が劣ります。手軽な値段で甘い香りや風味が楽しめる一方、はちみつ本来の殺菌作用や栄養効果は期待できません。

精製ハチミツ
はちみつに含まれるタンパク質やビタミン・ミネラル類を特殊な膜により除去したもの。精製ハチミツには、ハチミツ独特の色や香りがありません。

 

この3種類のハチミツのうち、ハチミツ本来の効能が期待できるのは、① の純粋ハチミツのみです。加糖ハチミツや精製ハチミツは食べやすい一方、料理やお菓子の調味料として使用されるのが本来の役割です。

 

まとめ

ハチミツが風邪症状にどうして有効なのか?は、今回の研究で解明されてはいませんが、ハチミツに抗菌作用や抗炎症作用があることは、これまでの研究で示されています。

風邪症状で病院に行くと、抗菌薬が処方されることもあるかもしれません。でもこの抗菌薬、細菌を殺す作用はあってもウィルスが原因の風邪には全く効きません(細菌が原因の疾患には効果は発揮します)。それどころか、抗菌薬には副作用もありますから注意が必要です。

それと、ハチミツを選ぶときは『純粋ハチミツ』を選びましょうね!!

 

ご注意
1歳未満のお子様には、ボツリヌス症を発症するリスクがあるため、蜂蜜を与えてはならないとされています。

 

参考

ケアネット

2020年8月24日/HealthDayNews]Copyright (c) 2020 HealthDay. All rights reserved.

健康になりたきゃ、良い人間関係を築きましょう!

愛があれば、何でもできる!

あっ、愛じゃなくて、

「元気があれば、何でもできる」by アントニオ猪木

元気があったら何でもできるのか!?という、本質的なことは後にして、、、

愛があったら、健康になれるのか・・・?

「愛なんて、どーでもいー。大切なのは金!」と言う声も聞こえてきそうですが、

しかし興味深いことに、精神や肉体を支えあう相手がいること、特に結婚が健康にとって有益であることはこれまで数々の研究で報告されてきたのは事実なんです。

 

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安定した人間関係が幸福と健康をもたらす 

2017年に「Journal of the American Heart Association」に発表された研究では、未婚の心疾患患者は既婚の心疾患患者に比べ、約4年後に心筋梗塞を起こすか、心血管疾患により死亡する率が52%高いことが示された。

国立健康統計センター(NCHS)によると、既婚者の死亡率は、結婚経験のない人、離婚した人、配偶者と死別した人に比べて低いという。そのほか、恋人の写真を見るだけで、気分や痛みの制御に関わる脳の領域が活性化することや、パートナーのことを考えることが血糖値にプラスの影響を及ぼし、活力の上昇をもたらすことを報告。

ハーバード成人発達研究は、1938年から2つのグループの男性を追跡している。この研究を率いるRobert Waldinger氏が、研究成果に関して行ったTED講演「What makes a good life?(人生を幸せにするものは何?)」は、数千万回以上再生されている。この研究で明らかになったことの中で特に興味深いのは、中年期の安定した人間関係は、30年後の健康と幸福を予測する因子としては、コレステロール値よりも強力である。

 

人間関係がよいと、なぜ健康でいられるのか?

このような研究結果において、『良好な人間関係が健康に有益である』というのは、まぎれもない事実のようです。しかし、なぜ人間関係の良し悪しが健康に有益性をもたらすのでしょうか?

ある報告にによると、良好な人間関係が、恐怖や怒りを感じたときに生じる闘争・逃走反応を和らげてくれるという仮説があります。嫌なことがあった日でも、家に帰ってその事を話せる相手がいれば、気持ちも楽になりますし、ストレスを抱えて悶々としなくてもよいという事なのでしょう…

人間は生きていくうえで、そして集団生活をするうえで、様々なストレスを抱えてしまう生き物です。しかし、手を握ったり、ハグしたり、抱きしめたりする行為がストレスホルモンを低減させることが、研究で明らかにされているのだそうです。

 

「愛 フリー」の画像検索結果

 

 支えとなるパートナーの存在はストレスを緩和してくれる以上の働きがある

ブリガム・ヤング大学心理学・神経科学教授のJulianne Holt-Lunstad氏は、支えとなるパートナーがいることで、運動やより良い食生活を心がけ、必要なときは医者に行くといった具合に、健康的な生活が促されている可能性がある。

と指摘しています。また別の研究では、

結婚の効果はその質によって左右されることが分かりました。幸せな結婚生活を送っている人は、未婚者に比べ血圧が低かったが、結婚生活がうまくいっていない人は独身者よりも血圧が高いという結果が得られたからだ。

 

結婚であれ恋愛関係であれ、良好な人間関係を作るうえで大切な基礎は、信頼と安心で成り立っていると考えられます。それには、独りよがりではいけませんよね?両者が互いのニーズにこたえる必要もあります。

 

結婚という枠でなくても、つらい時、苦しい時に支えてくれる相手がいることが重要
自分を支えてくれる相手・・・。これは必ずしも結婚という概念に拘る必要はないのかもしれません。自分が困っている時、必要な時に支えて、手を差し伸べてくれる存在がいると自覚していることが重要だそうです。

結婚していても、言い争いや喧嘩がたえないパートナーの場合は信頼や安心感は得られないかもしれません。

 

いい健康を得る近道は、相思相愛のパートナーを見つける事が最も重要かも

規則正しい食事、定期的な運動、禁煙・・・。健康になりたいと願う多くの人は、まず生活習慣の改善に努めようとします。しかし、愛するパートナーの存在が身体の健康、特に心臓に大きな好影響をもたらすと理解する必要がありそうですね。

良好な人間関係を構築することは容易いものではありません。しかし、信頼でき安心できるパートナーの存在が、自分の人生をより良いものにしてくれるのは間違いないようです。

ここまで、パートナーの大切さを説いてきましたが、パートナーがいてもお互いの信頼関係や愛情が冷めていれば、ストレス軽減どころか、ストレスを溜め込むことに繋がり、健康の恩恵に預かることが出来なくなります。

んんん~~、パートナーシップって、難しい…。(マイケル心の叫び)

 

 

参照記事

2020年2月5日/American Heart Association] Copyright is owned or held by the American Heart Association, Inc., and all rights are reserved. If you have questions or comments about this story, please email editor@heart.org.

参考

ケアネット

菜食主義が健康になるとは限らない!? ~大切なのは摂取する菜食の質!!~

皆さま、こんにちは(^^)

秋も深まってまいりましたね~。
金木犀の香りに包まれながら、秋の気配を感じている今日この頃でございます。

ところで皆さん、健康になるためにお肉を食べないで、菜食主義者ベジタリアン)に切り替えよう~!

なんて思っている方、いらっしゃいませんか??
この行動、実は健康にはマイナスかもしれません…。 

今回ご紹介する論文は、『菜食生活に切り替えたとて、全てが健康になるとは限らないよ~』という内容で、ハロコピオ大学(ギリシャ)のMatina Kouvari氏らが、欧州心臓病学会(ESC)のバーチャルミーティング(ESC Congress 2020、8月29日~9月1日)で発表されました。

 

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菜食主義がすべていいとは限らない!摂取する菜食の質が問題!!

Kouvari氏らは、ギリシャで行われている疫学研究「ATTICA研究」の参加者を対象に、植物性食品の量や質の違いと心疾患との関連を検討する追跡研究を行いました。

 

研究概要

ATTICA研究には、アテネ在住の心血管疾患やその他の慢性疾患のない一般成人が登録されており、その中から肥満でありながら、血圧、血清脂質、血糖値が基準値内にある146人を無作為に抽出調査前年の食習慣に関するアンケートを基に、ギリシャで一般的に摂取されている156種類の食品と飲料の種類と量を調査した。この調査に際しては、食品の写真リストを用いて正確性を確保した。

 

研究結果 

約10年の追跡期間中に、参加者のほぼ半数が高血圧、脂質異常症高血糖を発症しています。参加者の半数って、けっこう多いと思いませんか?

実はこれらの検査値異常の組み合わせは、心疾患ハイリスク状態と考えられます。

しかし、基準値内の検査値を維持している人にはある特徴的な植物製品を摂取している傾向があったのです。

 

その健康的な植物性食品とは、

全粒穀物、果物、野菜、ナッツ、オリーブオイル、コーヒーなど。そして、これらの植物性食品に一致して言えることは未加工食品が多く含まれていた。ということです。

一方、検査値異常値の大半の人が食べていた植物性食品というのは、

果汁飲料、加糖飲料、精製穀物白パンやパスタなど)、ジャガイモなど。また、あらゆるタイプのお菓子の摂取も検査値異常と関連していた。



また、性別で検討すると、男性よりも女性において、より明確な関連が認められた。

つまり、女性では特に、『どんな種類の菜食をとっているのか?』て、健康を左右すると考えられます。

これまでは、植物性食品をより多く摂取するほうが健康的だという食事研究が出ていましたが、大事なのは植物性食品よりも、その植物性食品の質、素材が健康を左右しているのではないでしょうか?

つまり、一口に「動物絵師食品は控えて、植物性食品を多くとる!」と言いっても、フルーツジュースやパン(精製穀物)、お米(精製穀物)、お菓子などばかり食べていては健康的な体を得ることはできないと結論付けられます。

 

精製された米、パン、パスタを多く摂取することは、心疾患リスクや糖尿病の発症リスクを高める可能性がある!

肉類を減らす、または避けることで、どうしても高度に加工された炭水化物(精製米、精製パン、パスタ)などの摂取量が増えることにつながります。
高度に加工された炭水化物を多く摂取すると、心血管疾患の発症リスクや糖尿病などの発症リスクを高めることで知られています。

 

今まで発表されている従来の研究では、野菜、果物、ナッツ、全粒穀物、精製穀物を一派ひとからげに「植物性食品ベースの食事スタイル」と定義していましたが、今回の研究結果では、全てを同質の植物性食品とみなすには幅がありすぎ、栄養の質の違いが浮き彫りになったと言えると思います。


 マイケルのブログでも口酸っぱくいっておりますが、偏った食事は危険もあります。タンパク質を摂取する事も大切で、それは赤身肉でなく卵、豆乳、魚介類でも十分補うことが出来ます。

 

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明日は友達と焼き肉食べに行くぞーーー!!

もちろん、野菜サラダやキムチ、ナムルも注文しますよ~♪

でも、、、白飯は控えておこうかな…(;'∀')

 

参照

HealthDay News

ケアネット[2020年8月27日/HealthDayNews]Copyright (c) 2020 HealthDay. All rights reserved